1. 企業情報
- 事業内容: 神奈川県を地盤とする老舗百貨店。藤沢店を主力とし、横須賀店も運営。テナント導入による構造改革を推進。健康食品製造のAFC-HDアムスライフサイエンスの傘下。
- 特徴: 衣料品、身の回り品、雑貨、食料品などを販売。
2. 業界のポジションと市場シェア
- 業界: 小売業、百貨店。
- 競争環境: 百貨店業界は、少子高齢化や消費者の購買行動の変化、競合他社との競争激化など、厳しい環境にある。さいか屋は、地域密着型の経営戦略を展開しているものの、大手百貨店やショッピングモールとの競争に直面している。
- 課題: 横須賀店の縮小など、店舗戦略の見直しが必要。
3. 経営戦略と重点分野
- 経営ビジョン: 構造改革を推進し、黒字化を継続することを目指している。
- 中期経営計画: 経営スキーム改革を継続し、テナント導入、金地金買取の強化、ローコストオペレーションの推進を図っている。
- 重点分野: 藤沢店、横須賀店における構造改革の推進。
4. 事業モデルの持続可能性
- 収益モデル: 百貨店事業を主体とし、商品販売、テナント収入、その他サービス収入で収益を上げている。
- 市場ニーズへの適応力: テナント導入による商品ラインナップの拡充や、金地金買取など、顧客ニーズへの対応を図っている。
5. 技術革新と主力製品
- 技術開発: 特筆すべき技術革新の情報は見当たらない。
- 主力製品: 衣料品、身の回り品、雑貨、食料品など。
6. 株価の評価
- 株価: 409.0円（2025年2月21日終値）
- PER (会社予想): 23.29倍 (業界平均: 21.1倍)
- PBR (実績): 2.96倍 (業界平均: 1.3倍)
- EPS (会社予想): 17.56円
- BPS (実績): 138.27円
- 評価: PERは業界平均を上回っており、割高感がある。PBRも業界平均を大きく上回っている。
7. テクニカル分析
- 株価推移: 直近10日間の株価は400円台で推移しており、年初来安値（333円）からは上昇しているが、年初来高値（666円）からは下落している。
- 移動平均線: 50日移動平均線（404.32円）を下回っており、200日移動平均線（418.13円）も下回っている。
- 判断: 株価は、高値圏ではない。
8. 財務諸表分析
- 売上高: 2024年8月期は4,950百万円（前年同期比-4.9%）。
- 営業利益: 2024年8月期は110百万円（前年同期比+23.3%）。
- 経常利益: 2024年8月期は100百万円（前年同期比-24.1%）。
- 当期純利益: 2024年8月期は72百万円（前年同期比+646.1%）。
- ROE (実績): 12.07%
- ROA (過去12か月): 0.52%
- 自己資本比率 (実績): 5.2%
- 分析: 構造改革により、9期ぶりに黒字化を達成。売上高は減少しているものの、利益は増加。自己資本比率は低い。
9. 株主還元と配当方針
- 配当利回り (会社予想): 0.00%
- 1株配当 (会社予想): 0.00円
- 株主還元策: 無配。
10. 株価モメンタムと投資家関心
- 株価の変動: 直近では小幅な値動きが続いている。
- 株価への影響: 業績の改善、構造改革の進捗、今後の店舗戦略などが注目される。
11. 総評
さいか屋は、構造改革により黒字化を達成し、業績は改善傾向にある。しかし、百貨店業界を取り巻く環境は厳しく、今後の成長には課題も多い。株価は、PER、PBRともに割高感があり、自己資本比率も低い。株主還元は行われていない。投資判断には、今後の業績推移、構造改革の進捗、競合他社との比較などを慎重に検討する必要がある。
企業情報
| 銘柄コード | 8254 |
| 企業名 | さいか屋 |
| URL | http://www.saikaya.co.jp/ |
| 市場区分 | スタンダード市場 |
| 業種 | 小売 – 小売業 |
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