1. 企業情報
- 企業名: 日本通信株式会社
- 設立: 1996年5月24日
- 所在地: 東京都港区虎ノ門4-1-28
- 代表者: 福田 尚久
- 事業内容: 日本通信は、仮想移動体通信事業者（MVNO）として、モバイル通信サービスを提供しています。主にSIM事業、4G/5Gを通じた通信事業、デジタルID事業を展開しています。また、ネットワークセキュリティソリューションの開発や、関連ソリューションの販売も行っています。
2. 業界のポジションと市場シェア
- 日本通信はMVNO市場の先駆者として、独自のサービスを展開しています。競争が激しい通信業界において、特にデジタルID分野での強化を図っています。
3. 経営戦略と重点分野
- ビジョンと戦略: 日本通信は、モバイル通信サービスの成長を目指し、特に「日本通信SIM」の認知度向上に注力しています。また、ドコモとの音声・SMS網との相互接続を基にした新サービスの展開を予定しています。
- 中期経営計画: 2034年には国内売上2,400億円、税引き後利益360億円を目指しています。
4. 事業モデルの持続可能性
- 日本通信は、SIM事業を中心に収益を上げています。市場ニーズの変化に対して、デジタルID技術を活用した新しいサービスの開発により適応しています。
5. 技術革新と主力製品
- 技術開発: FPoS（デジタルID）技術を活用し、関連事業を推進しています。「FPoSライブラリ」のリリースや「my電子証明書」の認定を通じて、技術的な差別化を図っています。
- 主力製品: 「日本通信SIM」が主力製品であり、契約回線数の増加により収益を牽引しています。
6. 株価の評価
- PBR: 7.38倍（業界平均2.3倍）
- BPS: 20.59円
- 現在の株価は154円であり、PBRが業界平均を大きく上回っています。EPSの予想値がないため、PERの算出はできません。
7. テクニカル分析
- 株価は年初来高値241円から下落し、現在は154円で推移しています。直近の株価推移からは、株価が安値圏にあると考えられます。
8. 財務諸表分析
- 売上高: 7,400,748千円（前年比増加）
- 営業利益: 1,139,074千円
- ROE: 65.44%
- 自己資本比率: 62.8%
- 売上高や利益は増加傾向にあり、ROEも高水準を維持しています。
9. 株主還元と配当方針
- 配当利回り: 0.00%
- 配当性向: 0.00%
- 配当は行っておらず、株主還元策は見られません。
10. 株価モメンタムと投資家関心
- 株価は直近で下落傾向にあり、信用買残が増加していることから、投資家の関心は高まっていると考えられます。
11. 総評
日本通信は、MVNO市場での先駆者として、特にデジタルID技術を活用した新規事業に注力しています。財務状況は堅調であり、売上や利益の増加が見られますが、配当は行われていません。株価は安値圏にあり、今後の新サービス展開が注目されます。
企業情報
| 銘柄コード | 9424 |
| 企業名 | 日本通信 |
| URL | http://www.j-com.co.jp/ |
| 市場区分 | プライム市場 |
| 業種 | 情報通信・サービスその他 – 情報・通信業 |
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