1. 企業情報
- 企業名: かんなん丸株式会社
- 概要: 食品・飲料業界でフランチャイズ事業を展開する企業。主に「庄や」や「日本海庄や」などの居酒屋ブランドを運営。本社は埼玉県さいたま市浦和区に位置する。
- 事業内容: 主要事業として「庄や」、「日本海庄や」、「じんべえ太郎」、「VANSAN」などのレストランおよびバーの運営。
- 設立年月日: 1982年5月4日
- 代表者名: 野々村 孝志
- 住所: 〒330-0074 さいたま市浦和区北浦和4-1-1 群青ビル
2. 業界のポジションと市場シェア
- 業界内でのポジション: 同社の主要ブランド「庄や」は、日本国内の居酒屋チェーンの中でも有名なブランドの一つである。業界内での競争は激しく、価格競争やサービスの向上が求められる。
- 市場シェア: 具体的な市場シェアの情報は提供されていないが、主要ブランド「庄や」の知名度から、一定のシェアを有していると推測される。
- 競争優位性や課題: 競争優位性として、ブランドの知名度と地域密着型のサービスが挙げられる。一方で、物価上昇による原材料費の高騰、人件費の上昇などの課題に直面している。
3. 経営戦略と重点分野
- 経営陣が掲げるビジョンや戦略: 事業ポートフォリオの組み替え、既存店の活性化、コスト構造の見直し、付加価値の高い商品の開発を強化。
- 中期経営計画の具体的な施策や重点分野: 2024年7月に「じんべえ太郎」、「VANSAN」を2店舗開店予定。事業の収益改善、店舗損益構造の改革、コスト改善、資金繰りの安定化に取り組む。
4. 事業モデルの持続可能性
- 収益モデルや市場ニーズの変化への適応力: 同社はレストラン業であり、コロナ禍の影響が市場ニーズに影響を与えている。行動制限の緩和、訪日客の回復により、業績の回復が期待される。一方で、物価上昇や人手不足などの課題に対応するため、コスト構造の見直しや付加価値の高い商品の開発に取り組んでいる。
5. 技術革新と主力製品
- 技術開発の動向や独自性: 情報が提供されていないため、具体的な技術革新の動向は不明。
- 収益を牽引している製品やサービス: 主力ブランド「庄や」や「日本海庄や」が主要な収益源である。
6. 株価の評価
- EPSやBPSに基づく計算等を用いて、現在の株価との比較: 2024年6月期のBPSは154.53円。現在の株価415円に対して、BPSは0.37倍となる。負のEPS（-33.85円）のため、株価はBPSを下回っている。
7. テクニカル分析
- 株価推移を参照して、現在の株価が高値圏か安値圏か: 52週高値682円、52週安値361円。現在の株価415円は安値圏に位置している。
8. 財務諸表分析
- 売上、利益、キャッシュフロー、ROE、ROAなどの指標を評価:
- 売上高: 過去12か月で665百万円（前年比371%増）
- 営業利益: -180百万円（前年比大幅減）
- 経常利益: -172百万円（前年比大幅減）
- 当期純利益: -206百万円（前年比大幅減）
- ROE: -0.68%
- ROA: -20.23%
- キャッシュフロー: 営業活動によるキャッシュ・フロー -88百万円
9. 株主還元と配当方針
- 配当利回りや配当性向の分析: 中間配当、期末配当ともに0円。年間配当予想未定。
- 自社株買いなどの株主還元策: 情報が提供されていない。
10. 株価モメンタムと投資家関心
- 株価の直近の変動傾向（上昇・下降の勢い）: 直近10日間の株価は、410円から424円の間で変動。上昇傾向にある。
- 株価への影響を与える要因: 物価上昇、人件費高騰、円安、顧客の来店動向の変化。
11. 総評
- 各分析結果を簡潔にまとめ、全体的な見解を整理: かんなん丸は、知名度の高い「庄や」ブランドを中心としたレストラン業を営む企業である。業界内での一定の競争力を持つ一方で、物価上昇や人件費の上昇などの課題に直面している。経営戦略として、コスト構造の見直しや新規店舗の開店を計画している。財務面では、営業損失や経常損失が計上されており、ROEやROAも低水準である。株価はBPSを下回っており、安値圏に位置している。テクニカル分析では、直近10日間の株価は上昇傾向にある。全体的な見解として、業績の改善に向けた取り組みは評価できるが、厳しい経営環境に対応するため、投資判断には慎重を期す必要がある。
企業情報
| 銘柄コード | 7585 |
| 企業名 | かんなん丸 |
| URL | http://www.kannanmaru.co.jp/ |
| 市場区分 | スタンダード市場 |
| 業種 | 小売 – 小売業 |
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