1. 企業情報
ファーストコーポレーションは、首都圏を中心に中・小型マンションの建設を行うゼネコンです。用地取得から設計、施工までを一貫して手掛ける「造注方式」を強みとしています。福岡にも進出しており、事業を拡大しています。
2. 業界のポジションと市場シェア
住宅建設業界に属し、特にマンション建設に特化しています。首都圏での実績を基盤としており、用地取得から建築までを一貫して行う「造注方式」は競争優位性の一つと考えられます。
建設業界は競争が激しく、大手ゼネコンとの差別化が課題となります。
3. 経営戦略と重点分野
- 経営ビジョン: 新中期経営計画「Innovation2024」のもと、業容拡大と利益水準の向上を目指し、持続的成長と企業価値の向上を図っています。
- 中期経営計画: 中期経営計画では、業容拡大と利益水準の向上を重点分野としています。
4. 事業モデルの持続可能性
マンション建設という事業モデルは、都市部の人口動態や不動産市場の変動に影響を受けやすいと考えられます。市場ニーズの変化への対応として、多様な顧客ニーズへの対応や、福岡への進出による事業エリアの拡大が重要となります。
5. 技術革新と主力製品
- 技術開発: 特筆すべき技術開発に関する情報は、現時点では確認できません。
- 主力製品: マンション建設が収益の柱となっています。
6. 株価の評価
- PER: 6.47倍（会社予想）
- PBR: 1.16倍（実績）
- EPS: 137.27円（会社予想）
- BPS: 762.66円（実績）
- 業界平均PER: 11.3
- 業界平均PBR: 0.7
PERは業界平均よりも低く、割安感がある可能性があります。PBRは1倍を超えており、企業の純資産価値が評価されていると考えられます。
7. テクニカル分析
直近10日間の株価は、861円から908円の間を変動しており、2月26日の終値は888円でした。年初来高値908円に迫る水準であり、高値圏にある可能性があります。
50日移動平均線は851.68円、200日移動平均線は801.45円です。
8. 財務諸表分析
| 項目 | 過去12か月 | 5/31/2024 | 5/31/2023 | 5/31/2022 | 5/31/2021 |
|---|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 28,485百万円 | 28,485百万円 | 25,544百万円 | 30,179百万円 | 20,919百万円 |
| 営業利益 | 1,454百万円 | 1,454百万円 | 1,984百万円 | 1,919百万円 | 1,666百万円 |
| 経常利益 | 1,377百万円 | 1,377百万円 | 1,979百万円 | 1,854百万円 | 1,609百万円 |
| 当期純利益 | 945百万円 | 945百万円 | 1,365百万円 | 1,269百万円 | 1,125百万円 |
| ROE | 11.52% | – | – | – | – |
| 自己資本比率 | 35.7% | – | – | – | – |
- 売上高: 過去1年間は284億円。
- 利益: 2023年5月期は、売上高、利益ともに減少。
- ROE: 11.52%であり、一定の収益性を示しています。
- 自己資本比率: 35.7%であり、財務基盤は安定していると考えられます。
9. 株主還元と配当方針
- 配当利回り: 4.73%（会社予想）
- 1株配当: 42.00円（会社予想）
- 配当性向: 24.35%
- 株主還元策: 配当を実施しています。
10. 株価モメンタムと投資家関心
- 株価モメンタム: 直近10日間の株価は上昇傾向にあり、モメンタムは強いと考えられます。
- 株価への影響: 決算発表や、今後のマンション需要、金利動向などが株価に影響を与える可能性があります。
11. 総評
ファーストコーポレーションは、首都圏を中心にマンション建設を行う企業であり、低いPERと高い配当利回りが魅力です。
直近の株価は年初来高値に近く、好調な業績を反映していると考えられます。
建設業界の競争激化や、不動産市場の変動リスクに注意が必要です。
財務状況は安定しており、今後の業績推移に注目です。
企業情報
| 銘柄コード | 1430 |
| 企業名 | ファーストコーポレーション |
| URL | http://1st-corp.com/index.html |
| 市場区分 | スタンダード市場 |
| 業種 | 建設・資材 – 建設業 |
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