1. 企業情報
新日本建設株式会社は、主に建設事業と不動産開発（分譲マンション）を中心に事業を展開しています。建設事業では、契約建設、地域開発、都市開発、環境改善に関する計画、設計、コンサルティングサービスを提供しています。また、不動産の売買、賃貸、仲介、投資顧問業務も行っています。1923年に設立され、千葉県に本社を置いています。
2. 業界のポジションと市場シェア
新日本建設は、建設業界において首都圏を中心に事業を展開しています。業界内では、労務不足や資材価格の高止まりといった課題に直面していますが、マンション開発においては平均販売価格の上昇が続いています。
3. 経営戦略と重点分野
経営戦略として、一括受注体制を強化し、首都圏から地方への進出を図っています。中期経営計画では、非住宅工事の受注を深耕することに重点を置いており、持続可能な成長を目指しています。
4. 事業モデルの持続可能性
新日本建設の収益モデルは、建設事業と不動産開発の二本柱で構成されています。市場ニーズの変化に適応するため、地域開発や都市開発におけるコンサルティングサービスを強化しています。
5. 技術革新と主力製品
技術開発に関しては、特に記載がありませんが、建設業界における新技術の導入や効率化が求められています。主力製品としては、分譲マンションの開発が挙げられます。
6. 株価の評価
- EPS（会社予想）: 210.29円
- BPS（実績）: 1,986.50円
- PER（会社予想）: 6.69倍
- PBR（実績）: 0.71倍
業界平均PERが14.0倍、PBRが1.1倍であることを考慮すると、現在の株価は業界平均と比較して割安感があります。
7. テクニカル分析
- 直近の株価推移: 株価は最近の高値から下落傾向にありますが、年初来安値よりは高い水準にあります。
- 50日移動平均: 1,537.38円
- 200日移動平均: 1,561.60円
現在の株価は移動平均線を下回っており、短期的には下落傾向が見られます。
8. 財務諸表分析
- 売上高（過去12か月）: 133,517百万円
- 営業利益（過去12か月）: 17,577百万円
- 純利益（過去12か月）: 12,286百万円
- ROE（実績）: 11.40%
- 自己資本比率（実績）: 67.3%
売上高は増加傾向にあり、収益性も安定しています。自己資本比率が高く、財務の健全性が保たれています。
9. 株主還元と配当方針
- 配当利回り（会社予想）: 3.98%
- 1株配当（会社予想）: 56.00円
- 配当性向: 30.89%
配当利回りは比較的高く、安定した配当を継続しています。
10. 株価モメンタムと投資家関心
- 信用買残: 756,100株
- 信用倍率: 4.39倍
株価は短期的に下落傾向にありますが、信用買残が増加しており、投資家の関心が高まっています。
11. 総評
新日本建設は、建設事業と不動産開発を軸に安定した収益を上げており、財務の健全性も高いです。株価は業界平均と比較して割安感があり、配当利回りも魅力的です。ただし、短期的な株価の下落傾向には注意が必要です。
企業情報
| 銘柄コード | 1879 |
| 企業名 | 新日本建設 |
| URL | http://www.shinnihon-c.co.jp/ |
| 市場区分 | プライム市場 |
| 業種 | 建設・資材 – 建設業 |
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