1. 企業情報
- 企業名: コニカミノルタ株式会社
- 事業内容: コニカミノルタは、デジタルワークプレイス、プロフェッショナルプリント、ヘルスケア、インダストリーの各分野で事業を展開しています。複合機やデジタル印刷システム、医療用画像診断システム、計測機器、機能性フィルムなどの開発・製造・販売を行い、ITおよびプリントソリューションを提供しています。
- 設立年月日: 1936年12月22日
- 従業員数: 38,516人
- 本社所在地: 東京都千代田区丸の内2-7-2 JPタワー
2. 業界のポジションと市場シェア
- コニカミノルタは、液晶TACフィルムで世界シェア3割を占めるなど、特定の分野で高い市場シェアを持っています。
- 競争優位性としては、長年の技術開発による高品質な製品群とグローバルな販売ネットワークがありますが、競争の激しい市場においては価格競争や技術革新の速さが課題となっています。
3. 経営戦略と重点分野
- 経営陣は中期経営計画において、事業の選択と集中を進め、各事業に対する役割と期待を明確にしています。
- プレシジョンメディシン事業の全持分譲渡を完了し、非継続事業として分類するなど、事業の再編を進めています。
4. 事業モデルの持続可能性
- 収益モデルは多様な製品ラインとサービスを組み合わせたもので、特にデジタルワークプレイスやプロフェッショナルプリント事業が収益の柱となっています。
- 市場ニーズの変化に対しては、ITサービスの強化や医療分野のデジタル化などで対応しています。
5. 技術革新と主力製品
- 主力製品には、複合機、デジタル印刷システム、医療用画像診断システムがあります。
- 技術開発の動向としては、医療分野でのデジタル化や産業用印刷技術の強化が挙げられます。
6. 株価の評価
- 株価: 528.0円
- PBR: 0.49倍（業界平均1.6倍）
- BPS: 1,081.84円
- 株価はBPSに対して割安と評価される可能性がありますが、EPSが0であるため、PERの算出はできません。
7. テクニカル分析
- 直近の株価推移では、年初来高値718円、安値333円の範囲で推移しています。現在の株価528円は、200日移動平均線（529.40円）に近い水準です。
8. 財務諸表分析
- 売上高: 1,159,999百万円（過去12か月）
- 営業利益: 26,092百万円
- 純利益: 4,521百万円
- ROE: 0.88%
- 自己資本比率: 38.9%
- 売上は増加傾向にありますが、利益率は低く、コスト削減や効率化が課題です。
9. 株主還元と配当方針
- 現在の配当予想は0円であり、株主還元策としては自社株買い等の情報はありません。
10. 株価モメンタムと投資家関心
- 株価は直近で下降傾向にありますが、過去10日間の出来高は安定しており、一定の投資家関心が見られます。
11. 総評
コニカミノルタは、特定分野での高い市場シェアを持ち、事業の選択と集中を進めています。しかし、利益率の低さや配当の未実施など、株主還元の面では課題があります。技術革新と事業再編を通じて、収益性の向上が期待されます。株価はBPSに対して割安と評価される可能性がありますが、今後の業績改善が求められます。
企業情報
| 銘柄コード | 4902 |
| 企業名 | コニカミノルタ |
| URL | http://konicaminolta.jp/ |
| 市場区分 | プライム市場 |
| 業種 | 電機・精密 – 電気機器 |
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