1. 企業情報
- 企業名: 日本電気硝子株式会社
- 事業内容: 日本電気硝子は、特殊ガラス製品やガラス製造機械を製造・販売しています。主な製品には、FPD用ガラス基板、化学強化ガラス、ガラス繊維、光学・電子機器用ガラスなどがあります。また、耐熱ガラスや医療用ガラスチューブなども提供しています。
- 設立: 1944年10月31日
- 本社所在地: 滋賀県大津市晴嵐2-7-1
- 従業員数: 5,554人
- 市場区分: プライム（内国株式）
- 業種: ガラス・土石製品
2. 業界のポジションと市場シェア
- 競争優位性: FPD用ガラスと自動車用ガラス繊維を主力とし、韓国、台湾、中国の液晶パネル企業が主な顧客です。業界内での競争は激しいが、特殊ガラス分野での技術力と製品多様性が競争優位性を支えています。
- 課題: 市場の需要変動や競争環境の変化に対する迅速な対応が求められます。
3. 経営戦略と重点分野
- ビジョンと戦略: 中期経営計画「EGP2028」に基づき、ノンコア資産の処分と政策保有株式の縮減を進めています。
- 重点分野: 電子・情報分野ではディスプレイ事業の需要を見込み、機能材料分野では市場環境に応じた製品構成と生産体制を構築しています。
4. 事業モデルの持続可能性
- 収益モデル: 主にFPD用ガラスと自動車用ガラス繊維の販売から収益を得ています。市場ニーズの変化に柔軟に対応するための技術開発が重要です。
5. 技術革新と主力製品
- 技術開発の動向: 特殊ガラスの技術開発に注力し、電子デバイスや医療用ガラスなどの新製品開発を進めています。
- 主力製品: FPD用ガラス基板と自動車用ガラス繊維が収益を牽引しています。
6. 株価の評価
- EPS: 185.84円（会社予想）
- BPS: 5,996.61円（実績）
- PER: 19.38倍（会社予想）
- PBR: 0.60倍（実績）
- 評価: 業界平均PER（18.3倍）と比較してやや高めですが、PBRは業界平均（1.4倍）を下回っています。
7. テクニカル分析
- 株価推移: 現在の株価は3,601円で、年初来高値3,929円に近い水準です。50日移動平均（3,434.04円）および200日移動平均（3,467.36円）を上回っています。
8. 財務諸表分析
- 売上高: 295,513百万円（過去12か月）
- 営業利益: -1,804百万円（過去12か月）
- 純利益: 19,725百万円（過去12か月）
- ROE: 2.49%
- ROA: 0.49%
- キャッシュフロー: 営業キャッシュフローは52.2B円、自由キャッシュフローは31.4B円です。
9. 株主還元と配当方針
- 配当利回り: 4.03%（会社予想）
- 配当性向: 91.76%
- 自社株買い: 自己株式取得を実施しています。
10. 株価モメンタムと投資家関心
- 株価変動傾向: 直近の株価は上昇傾向にあり、出来高も増加しています。市場の関心は高まっています。
11. 総評
日本電気硝子は、特殊ガラス分野での技術力を活かし、FPD用ガラスや自動車用ガラス繊維を主力製品としています。市場環境の変化に対応するための経営戦略を進めており、収益の安定性と成長性を追求しています。株価は年初来高値に近く、投資家の関心が高まっていますが、収益性の改善が今後の課題となります。
企業情報
| 銘柄コード | 5214 |
| 企業名 | 日本電気硝子 |
| URL | http://www.neg.co.jp/ |
| 市場区分 | プライム市場 |
| 業種 | 建設・資材 – ガラス・土石製品 |
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