1. 企業情報
オリエンタル白石株式会社は、プレストレストコンクリート製品や構造物の製造・販売、建設を行う企業です。また、ケーソン工事やインフラの補修・補強、耐震建築の設計・施工、建設資材や機器の販売も手掛けています。さらに、太陽光発電所の運営を通じて、太陽光発電の生成・供給・販売も行っています。1952年に設立され、東京都江東区に本社を構えています。
2. 業界のポジションと市場シェア
オリエンタル白石は、特にケーソン工事で国内シェアの約70%を占める強みがあります。伊藤忠商事が筆頭株主であり、業界内での競争優位性を持っていますが、公共投資の動向や受注高の変化が課題となる可能性があります。
3. 経営戦略と重点分野
経営陣は、建設事業を中心に収益の拡大を図っています。中期経営計画の詳細は記載されていませんが、セグメント別の業績から、建設事業の拡大が戦略の一環と考えられます。
4. 事業モデルの持続可能性
オリエンタル白石の収益モデルは、建設事業を中心に安定しています。市場ニーズの変化に対しては、耐震建築やインフラ補修などの需要に応じたサービスを提供することで適応しています。
5. 技術革新と主力製品
技術開発の詳細は記載されていませんが、プレストレストコンクリートやケーソン工事における技術力が強みです。主力製品は、橋梁やインフラ関連の構造物です。
6. 株価の評価
- EPS（会社予想）: 27.92円
- BPS（実績）: 391.89円
- PER（会社予想）: 13.61倍
- PBR（実績）: 0.97倍
業界平均PER（14.0倍）と比較すると、オリエンタル白石のPERはやや低めですが、PBRは業界平均（1.1倍）と比較して低いです。
7. テクニカル分析
直近の株価は380円で、年初来高値408円、年初来安値288円の範囲内にあります。50日移動平均（385.18円）と200日移動平均（371.83円）を考慮すると、現在の株価は移動平均線に近い水準です。
8. 財務諸表分析
- 売上高（過去12か月）: 67,382百万円
- 営業利益（過去12か月）: 6,534百万円
- 純利益（過去12か月）: 4,632百万円
- ROE（実績）: 10.12%
- 自己資本比率（実績）: 68.5%
売上高と利益は増加傾向にあり、財務の健全性も高いです。
9. 株主還元と配当方針
- 配当利回り（会社予想）: 3.82%
- 1株配当（会社予想）: 14.50円
- 配当性向: 34.73%
安定した配当を維持しており、株主還元に積極的です。
10. 株価モメンタムと投資家関心
最近の株価は、やや上昇傾向にありますが、信用買残が多く、信用倍率が高いことから、投資家の関心が高まっていることが伺えます。
11. 総評
オリエンタル白石は、プレストレストコンクリートやケーソン工事での強みを活かし、安定した収益を上げています。財務状況も良好で、配当利回りが高いことから、株主還元にも積極的です。ただし、公共投資の動向や受注高の変化がリスク要因となる可能性があります。
企業情報
| 銘柄コード | 1786 |
| 企業名 | オリエンタル白石 |
| URL | http://www.orsc.co.jp/ |
| 市場区分 | プライム市場 |
| 業種 | 建設・資材 – 建設業 |
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