1. 企業情報
日比谷総合設備（証券コード: 1982）は、空調設備工事を主力とする企業です。電気、衛生工事も手掛け、特にNTTグループ向けに強みを持っています。情報通信向けの床下空調システムなどに強みがあり、設備工事、設備機器販売、設備機器製造の3つの事業を展開しています。
2. 業界のポジションと市場シェア
建設・資材業界に属し、設備工事会社として一定の地位を確立しています。NTTグループを主要顧客としており、安定した収益基盤を築いています。競争が激しい業界ですが、床下空調システムなどの技術力で差別化を図っています。
3. 経営戦略と重点分野
第8次中期経営計画に基づき、データセンターソリューションの推進、エリア特性に応じた受注活動、脱炭素化・省エネに着目した事業展開を重点分野としています。
4. 事業モデルの持続可能性
NTTグループとの関係が強固であり、安定した需要が見込めます。また、データセンター需要の増加や脱炭素化の流れに対応した事業展開を進めており、市場ニーズの変化への適応力も備えています。
5. 技術革新と主力製品
情報通信向け床下空調システムに強みを持っています。省エネ・省コストに貢献する技術開発にも注力し、競争力を高めています。
6. 株価の評価
- 株価: 3,275.0円
- PER（会社予想）: 15.92倍
- PBR（実績）: 1.08倍
- EPS（会社予想）: 205.67円
- BPS（実績）: 3,045.25円
PERは業界平均（14.0倍）をやや上回っています。PBRは業界平均（1.1倍）を下回っています。EPS、BPSから見て、割安感はありません。
7. テクニカル分析
直近10日間の株価は、2月14日の高値3,720円から下落傾向にあります。2月28日の終値は3,275円であり、年初来高値4,190円からは大きく下落しています。50日移動平均線3,698.10円、200日移動平均線3,513.80円を下回っており、短期的には下落トレンドにあると考えられます。
8. 財務諸表分析
- 売上高: 過去12ヶ月で83,762百万円。
- 営業利益: 過去12ヶ月で5,739百万円。
- 純利益: 過去12ヶ月で4,800百万円。
- ROE（実績）: 7.25%
- ROA（過去12か月）: 3.04%
- 自己資本比率（実績）: 70.0%
売上高は安定的に推移しており、利益も増加傾向にあります。自己資本比率が高く、財務体質は良好です。
9. 株主還元と配当方針
- 配当利回り（会社予想）: 2.69%
- 1株配当（会社予想）: 88.00円
- 配当性向: 30.78%
- Ex-Dividend Date: March 28, 2025
安定的な配当を実施しており、株主還元にも積極的です。
10. 株価モメンタムと投資家関心
直近の株価は下落傾向にあり、モメンタムは弱いです。信用倍率は8.39倍と高く、買われすぎの可能性があります。
11. 総評
日比谷総合設備は、NTTグループを主要顧客とする安定した収益基盤を持つ設備工事会社です。データセンター関連の需要増加や脱炭素化への対応など、今後の成長も期待できます。財務体質は良好で、株主還元にも積極的です。
ただし、株価は直近で下落傾向にあり、割安感も薄いです。テクニカル面では、短期的には下落トレンドにあるため、今後の株価動向を注視する必要があります。
企業情報
| 銘柄コード | 1982 |
| 企業名 | 日比谷総合設備 |
| URL | http://www.hibiya-eng.co.jp/ |
| 市場区分 | プライム市場 |
| 業種 | 建設・資材 – 建設業 |
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