1. 企業情報
- 企業名: カゴメ株式会社
- 事業内容: カゴメは、国内外で食品製造・販売を行う企業です。主に国内加工食品事業、国内農業事業、国際事業の3つのセグメントで構成されています。国内加工食品事業では飲料や調味料、ギフト商品などを製造・販売し、国内農業事業ではトマトやメスクランなどの生産・販売を行っています。国際事業では種子や農産物の開発・加工・販売を手掛けています。
- 設立: 1949年8月1日
- 本社所在地: 名古屋市中区錦3-14-15
- 従業員数: 2,921人
- 平均年齢: 41.8歳
- 平均年収: 7,990千円
2. 業界のポジションと市場シェア
カゴメは国内でトマト加工品の最大手であり、飲料ブランドに強みを持っています。また、農産品事業を育成し、米国などで業務用トマトを積極的に展開しています。競争優位性としては、トマト加工品における市場シェアの高さとブランド力が挙げられますが、海外市場でのさらなる拡大が課題とされています。
3. 経営戦略と重点分野
カゴメは、国内外での事業拡大を図るために、農業事業の強化と国際事業の拡大を戦略の柱としています。中期経営計画では、国内市場でのシェア拡大とともに、海外市場での業務用トマトの展開を進めています。
4. 事業モデルの持続可能性
カゴメの収益モデルは、トマト加工品を中心とした食品の製造・販売に基づいています。市場ニーズの変化に対しては、国内外での多様な製品ラインナップと販売チャネルを活用することで対応しています。
5. 技術革新と主力製品
カゴメは、トマト加工技術において独自の技術開発を行っており、飲料や調味料などの製品で収益を牽引しています。特に、飲料ブランドにおける強みを活かして市場での地位を確立しています。
6. 株価の評価
- EPS（会社予想）: 149.48円
- BPS（実績）: 1,983.20円
- PER（会社予想）: 19.40倍
- PBR（実績）: 1.46倍
現在の株価2,899.5円は、業界平均PER（19.5倍）とほぼ同水準であり、PBRは業界平均（1.3倍）をやや上回っています。
7. テクニカル分析
直近の株価推移を見ると、年初来高値4,297円からは下落しており、年初来安値2,760円に近い水準で推移しています。50日移動平均（2,905.16円）を下回っており、株価は安値圏にあると考えられます。
8. 財務諸表分析
- 売上高（過去12か月）: 306.87億円
- 営業利益（過去12か月）: 32.38億円
- 純利益（過去12か月）: 25.01億円
- ROE（実績）: 15.73%
- ROA（過去12か月）: 7.16%
過去数年で売上と利益は増加傾向にあり、特に直近の四半期では前年比で大幅な成長を遂げています。
9. 株主還元と配当方針
- 配当利回り（会社予想）: 1.66%
- 1株配当（会社予想）: 48.00円
- 配当性向: 16.89%
カゴメは安定した配当を維持しており、株主還元策として自社株買いも実施しています。
10. 株価モメンタムと投資家関心
直近の株価はやや下降傾向にありますが、信用倍率が高く、投資家の関心は依然として高いと考えられます。
11. 総評
カゴメは、国内外でのトマト加工品を中心とした事業展開に強みを持つ企業です。業績は堅調に推移しており、特に海外市場での成長が期待されます。株価は安値圏にあり、今後の業績拡大が株価にどのように反映されるかが注目されます。
企業情報
| 銘柄コード | 2811 |
| 企業名 | カゴメ |
| URL | http://www.kagome.co.jp/ |
| 市場区分 | プライム市場 |
| 業種 | 食品 – 食料品 |
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