1. 企業情報
壽屋は、フィギュア、プラモデル、キャラクターグッズなどのホビー関連商品の企画、製造、販売を行う企業です。版権獲得力に強みを持ち、日本国内だけでなく、欧米やアジア地域にも事業を展開しています。
2. 業界のポジションと市場シェア
壽屋は、ホビー業界において、フィギュアやプラモデル分野で一定のプレゼンスを有しています。特に、美少女プラモデルやキャラクターフィギュアの分野で、独自の地位を確立していると考えられます。
競合他社との競争は激しく、市場ニーズの変化への対応が課題です。
3. 経営戦略と重点分野
壽屋は、中期経営計画を公表していませんが、決算短信からは、以下の点が読み取れます。
* 美少女プラモデル市場での競争激化に対応するため、新製品の開発や販売戦略の見直しが重要と考えられます。
* 海外展開を強化しており、北米やアジア地域での販売拡大を目指しています。
* 直営店舗の運営を通じて、顧客との接点を強化し、VTuber関連商品や訪日外国人観光客向けの販売に注力しています。
4. 事業モデルの持続可能性
壽屋の収益モデルは、ホビー関連商品の企画、製造、販売であり、版権ビジネスが大きな要素を占めています。市場ニーズの変化への適応力としては、
* 自社IPの開発と、他社IPとのコラボレーションによる商品展開が重要です。
* デジタル技術を活用した商品開発や、オンライン販売の強化も、収益の持続可能性を高める上で重要です。
5. 技術革新と主力製品
壽屋は、フィギュアやプラモデルの製造技術において、一定のノウハウを有しています。
主力製品は、フィギュア、プラモデル、キャラクターグッズであり、特に美少女プラモデルは、収益を牽引する重要な製品の一つです。
6. 株価の評価
- 株価: 1281.0円（2025年2月28日終値）
- EPS (1株あたり当期純利益): 137.46円 (過去12ヶ月)
- PER (株価収益率): 9.32倍 (1281.0円 / 137.46円)
- BPS (1株あたり純資産): 887.31円 (直近四半期)
- PBR (株価純資産倍率): 1.44倍 (1281.0円 / 887.31円)
- 業界平均PER: 10.0
- 業界平均PBR: 0.5
PERは、類似企業と比較して低い水準にあります。PBRは、業界平均より高い水準にあります。
7. テクニカル分析
- 直近10日間の株価は、1269円から1360円の間を変動しており、2025年2月14日には1450円の高値を付けています。
- 50日移動平均線: 1420.78
- 200日移動平均線: 1595.06
- 株価は、50日移動平均線、200日移動平均線を下回っており、下落トレンドにあると判断できます。
8. 財務諸表分析
- 売上高: 2024年6月期は180.9億円、2025年6月期は163.7億円と減収傾向にあります。
- 営業利益: 2024年6月期は26.1億円、2025年6月期は16.5億円と減益傾向にあります。
- 当期純利益: 2024年6月期は17.5億円、2025年6月期は11.0億円と減益傾向にあります。
- ROE (自己資本利益率): 14.07% (過去12ヶ月)
- ROA (総資産利益率): 7.62% (過去12ヶ月)
- 自己資本比率: 59.2% (2025年6月期中間期)
- 売上高成長率 (四半期): -3.00% (前年比)
- 利益成長率 (四半期): -9.90% (前年比)
過去数年間の財務指標からは、売上高、利益ともに減少傾向にあり、収益性が低下していることがわかります。自己資本比率は高く、財務体質は安定しています。
9. 株主還元と配当方針
- 配当利回り: 5.85% (予想)
- 配当性向: 29.60%
- 年間配当: 75円 (予想)
- Ex-Dividend Date: 2025年6月27日
- 自社株買い: 実施の記載はありません。
配当利回りは高く、株主還元に積極的な姿勢を示しています。
10. 株価モメンタムと投資家関心
- 株価の変動: 直近10日間では、株価は下落傾向にあります。
- 出来高: 18,900株（2025年2月28日）
- 信用取引: 信用買残は増加傾向にあり、信用倍率は0.00倍と低い水準です。
- 主要株主: テレビ朝日、清水一行氏、立飛ホールディングスなど
株価は下落傾向にあり、投資家の関心は、やや低下している可能性があります。
11. 総評
壽屋は、ホビー関連商品、特にフィギュアやプラモデル分野で一定の地位を確立している企業です。しかし、直近の業績は、売上高、利益ともに減少傾向にあり、美少女プラモデル市場での競争激化の影響を受けていると考えられます。株価は、PERが業界平均を下回るなど、割安感があるものの、テクニカル面では下落トレンドにあります。配当利回りは高く、株主還元に積極的な姿勢を示しています。今後の業績回復には、新製品の開発、海外展開の強化、直営店舗の運営などが重要となります。投資判断にあたっては、今後の業績動向、市場環境の変化などを注視する必要があります。
企業情報
| 銘柄コード | 7809 |
| 企業名 | 壽屋 |
| URL | https://www.kotobukiya.co.jp/ |
| 市場区分 | スタンダード市場 |
| 業種 | 情報通信・サービスその他 – その他製品 |
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