概要
スターツ出版株式会社は、日本の出版業界において書籍コンテンツとメディアソリューションを提供する企業です。主要な事業として、OZmagazine、metromin、AELDE、OZmall、OzReportersなどのブランド名でメディア、メディアデータ、広告媒体資料などを提供しています。また、オンライン予約サービス「オズモール」の運営や、小説投稿サイト、女性向けウェブサイトの運営も行っています。
事業内容
- 書籍コンテンツ：小説投稿サイトの運営、書籍・コミックの発行
- メディアソリューション：ウェブサイト、施設予約サービスの運営、有料・無料雑誌の発行・販売、イベント運営
企業概要
- 企業名：スターツ出版株式会社
- 設立年月日：1983年3月2日
- 代表者名：菊地 修一
- 住所：〒104-0031 東京都中央区京橋1-3-1 八重洲口大栄ビル
- 市場区分：スタンダード（内国株式）
- 業種区分：情報・通信業
業界内での競争優位性や課題
スターツ出版は、施設予約サービス「オズモール」の運営で強みを持ち、特にOL向け有料情報誌や地下鉄無料誌の発行において高いシェアを有しています。しかし、出版市場の縮小傾向やデジタルデバイスの普及による他メディアとの競争、書店数の減少などの課題も存在します。
経営陣が掲げるビジョンや戦略
中期経営計画（2025年度～2027年度）では、自社コンテンツである小説やコミックの映像化、編集体制の強化、新レーベル創刊、生成AIを活用した生産性向上に注力しています。
中期経営計画の具体的な施策や重点分野
- 小説やコミックの映像化
- コミック発刊点数の拡充
- 新レーベル創刊
- 生成AIを活用した生産性向上
収益モデルや市場ニーズの変化への適応力など
スターツ出版の収益モデルは、書籍コンテンツとメディアソリューションの両方から成り立っています。市場ニーズの変化に対応するため、IP展開やSNSを活用した販促施策に注力しています。
技術開発の動向や独自性
生成AIを活用した生産性向上が重点分野となっています。
収益を牽引している製品やサービス
施設予約サービス「オズモール」と小説投稿サイトが主力となっています。
EPSやBPSに基づく計算等を用いて、現在の株価との比較など
- EPS（会社予想）：450.57円
- BPS（実績）：2,543.70円
- PER（会社予想）：7.91倍
現在の株価（3,565円）と比較すると、PERベースでは割安な水準に位置しています。
株価推移を参照して、現在の株価が高値圏か安値圏か
直近10日間の株価は、3,235円から3,570円の間で変動しており、50日移動平均（3,074.52円）と200日移動平均（3,188.09円）を上回る高値圏にあります。
売上、利益、キャッシュフロー、ROE、ROAなどの指標を評価
- 売上高（過去12か月）：858.1億円
- 営業利益：2,338百万円
- 経常利益：2,441百万円
- 当期純利益：1,826百万円
- ROE（実績）：20.36%
- ROA（実績）：12.95%
過去数年で売上高、利益が増加傾向にあり、ROE、ROAも高い水準を維持しています。
配当利回りや配当性向の分析
- 配当利回り（会社予想）：3.37%
- 配当性向：18.76%
安定した配当性向を維持し、株主還元に積極的な姿勢を示しています。
自社株買いなどの株主還元策
情報が提供されていません。
株価の直近の変動傾向（上昇・下降の勢い）
直近10日間の株価は上昇傾向にあり、特に2月21日以降上昇が顕著です。
株価への影響を与える要因など
業績の好調さ、中期経営計画の発表、アナリスト向け決算説明会などが影響を与えています。
11. 総評
スターツ出版は、施設予約サービス「オズモール」の強みを活かし、書籍コンテンツとメディアソリューションの両方から収益を生み出しています。中期経営計画で映像化やAI活用に注力するなど、持続可能な成長戦略を掲げています。財務面でもROE、ROAが高く、株価も高値圏にあり、投資家からの関心も高まっています。ただし、出版市場の縮小や他メディアとの競争など、リスク要因も存在します。
企業情報
| 銘柄コード | 7849 |
| 企業名 | スターツ出版 |
| URL | https://starts-pub.jp/ |
| 市場区分 | スタンダード市場 |
| 業種 | 情報通信・サービスその他 – 情報・通信業 |
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