1. 企業情報
西松建設は、総合建設会社として、土木、建築、不動産開発など幅広い事業を展開しています。特にダムやトンネルなどの土木工事に強みを持っています。近年は東南アジア地域での事業展開も強化しており、伊藤忠商事が大株主として経営を支えています。
2. 業界のポジションと市場シェア
準大手ゼネコンに位置付けられ、土木分野での実績が豊富です。建設業界内での競争は激しく、大手ゼネコンとの差別化、技術力の向上が課題です。
3. 経営戦略と重点分野
経営陣は、土木・建築事業に加え、不動産開発事業を強化しています。中期経営計画の具体的な施策や重点分野については、今回の情報からは詳細を読み取れません。
4. 事業モデルの持続可能性
建設業界は、公共投資や民間投資に業績が左右されやすい傾向があります。西松建設は、土木・建築に加え、不動産開発事業を展開することで、事業ポートフォリオを多様化し、リスク分散を図っています。市場ニーズの変化への適応力は、今後の事業展開にかかっています。
5. 技術革新と主力製品
ダムやトンネルなど、土木分野で高い技術力を有しています。詳細な技術開発の動向や、収益を牽引している製品・サービスについては、今回の情報からは特定できません。
6. 株価の評価
- 株価: 4,981.0円
- EPS（会社予想）: 314.15円
- PER（会社予想）: 15.86倍
- BPS（実績）: 4,231.17円
- PBR（実績）: 1.18倍
PERは業界平均（14.0倍）をやや上回っています。PBRは業界平均（1.1倍）と同程度です。
7. テクニカル分析
直近10日間の株価推移からは、2025年2月17日に5,000円を付けてから、4,800円台まで下落し、現在は4,981円と、やや持ち直している状況です。年初来高値は5,385円、年初来安値は3,955円です。200日移動平均線は4,914.58円です。
8. 財務諸表分析
- 売上高: 2024年3月期は339,757百万円、2024年3月期は401,632百万円と増収傾向です。
- 営業利益: 2024年3月期は12,615百万円、2024年3月期は18,828百万円と増益傾向です。
- 当期純利益: 2024年3月期は9,648百万円、2024年3月期は12,388百万円と増益傾向です。
- ROE（実績）: 7.80%
- 自己資本比率（実績）: 29.1%
売上高、利益ともに増加傾向にあり、収益性は改善しています。自己資本比率は29.1%と、財務体質は安定しています。
9. 株主還元と配当方針
- 配当利回り（会社予想）: 4.42%
- 1株配当（会社予想）: 220.00円
- 配当性向: 72.56%
- 株主優待: 無
- 自社株買い: 決算短信によると、自己株式の消却を実施しています。
高い配当利回りは、投資家にとって魅力的な要素です。
10. 株価モメンタムと投資家関心
直近の株価は、やや上昇傾向にあります。信用買い残は増加、信用売り残も増加しており、買いと売りの両方の勢力が見られます。
11. 総評
西松建設は、土木・建築事業を基盤とし、不動産開発事業も展開する総合建設会社です。業績は増収増益で、高い配当利回りも魅力的です。PERは業界平均をやや上回っていますが、PBRは業界平均並みです。テクニカル面では、200日移動平均線を上回って推移しています。
注意点:
- 上記は現時点での情報に基づいた分析であり、将来の株価を保証するものではありません。
- 詳細な財務分析や、中期経営計画の詳細については、別途情報収集が必要です。
企業情報
| 銘柄コード | 1820 |
| 企業名 | 西松建設 |
| URL | http://www.nishimatsu.co.jp/ |
| 市場区分 | プライム市場 |
| 業種 | 建設・資材 – 建設業 |
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