1. 企業情報
企業名: 共立メンテナンス株式会社
設立: 1979年9月27日
所在地: 東京都千代田区外神田2-18-8
代表者: 中村 幸治
従業員数: 6,206人
事業内容:
共立メンテナンスは、学生寮や社員寮の運営を行う企業で、ホテル事業も展開しています。特にビジネスホテル「ドーミーイン」やリゾートホテルの運営に注力しており、その他にも高齢者向け住宅の管理やアウトソーシング事業も行っています。
2. 業界のポジションと市場シェア
共立メンテナンスは、宿泊業界において寮事業とホテル事業の二本柱で事業を展開しています。特に「ドーミーイン」ブランドは国内外で知名度が高く、インバウンド需要を取り込むことで成長を続けています。市場シェアにおいては、競争が激しい中で安定したポジションを確保しています。
3. 経営戦略と重点分野
経営戦略としては、寮事業における安心・安全の提供、ホテル事業の国内外への積極的な展開が挙げられます。中期経営計画では、販売価格の適正化やメンバーシッププログラムの強化を通じて収益性の向上を図っています。
4. 事業モデルの持続可能性
共立メンテナンスの事業モデルは、安定した寮事業と成長著しいホテル事業により支えられています。市場ニーズの変化に対しても、施設のリニューアルや新規開業を通じて柔軟に対応しています。
5. 技術革新と主力製品
技術革新に関しては特に言及されていませんが、ホテル事業におけるリニューアルや新規開業が主力製品の一部となっています。特に「ドーミーイン」ブランドが収益を牽引しています。
6. 株価の評価
- EPS（会社予想）: 179.36円
- BPS（実績）: 1,246.86円
- PER（会社予想）: 17.35倍
- PBR（実績）: 2.50倍
業界平均と比較して、PERはほぼ同水準であり、PBRはやや高めとなっています。これにより、株価は業界平均と比較して適正範囲内にあると考えられます。
7. テクニカル分析
直近の株価は3,111円で、年初来高値3,624円には届いていないものの、年初来安値2,078円からは大きく上昇しています。50日移動平均線（2,961.04円）を上回っており、上昇トレンドにあると考えられます。
8. 財務諸表分析
- 売上高（過去12か月）: 204,126百万円
- 営業利益（過去12か月）: 16,712百万円
- 純利益（過去12か月）: 12,414百万円
- ROE（実績）: 15.40%
- ROA（過去12か月）: 4.83%
過去数年で売上と利益は着実に増加しており、特に2023年からの回復が顕著です。ROEも高水準を維持しています。
9. 株主還元と配当方針
- 配当利回り（会社予想）: 1.16%
- 1株配当（会社予想）: 36.00円
- 配当性向: 17.14%
配当利回りはやや低めですが、配当性向は低く、増配余地があると考えられます。
10. 株価モメンタムと投資家関心
最近の株価は上昇傾向にあり、特にインバウンド需要の回復が株価にプラスの影響を与えています。投資家の関心も高まっていると考えられます。
11. 総評
共立メンテナンスは、寮事業とホテル事業を中心に安定した成長を遂げており、特にインバウンド需要の回復が業績を後押ししています。財務状況も健全であり、今後の成長が期待されます。ただし、賃金や物価の上昇がコストに影響を与える可能性があるため、注意が必要です。
企業情報
| 銘柄コード | 9616 |
| 企業名 | 共立メンテナンス |
| URL | http://www.kyoritsugroup.co.jp/ |
| 市場区分 | プライム市場 |
| 業種 | 情報通信・サービスその他 – サービス業 |
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