1. 企業情報
リコー株式会社は、世界的に事務機器や商用印刷、関連ソリューションを提供する企業です。主な事業セグメントには、デジタルサービス、デジタルプロダクツ、グラフィックコミュニケーションズ、インダストリアルソリューションズがあります。複合機やプリンター、デジタルカメラ、産業用光学部品など多岐にわたる製品を製造・販売しています。1936年に設立され、本社は東京都大田区に位置しています。
2. 業界のポジションと市場シェア
リコーは事務機器市場で国内首位級の地位を持ち、特に複合機や商用印刷機の分野で強みを発揮しています。ITサービスの拡大に注力し、デジタル化が進む中での競争優位性を維持していますが、業界内の競争は依然として激しいです。
3. 経営戦略と重点分野
リコーは第21次中期経営戦略を推進中で、デジタルサービスの成長やITサービスの拡大に注力しています。特に法改正対応やセキュリティ関連の需要に対応する製品の開発に力を入れています。
4. 事業モデルの持続可能性
リコーの収益モデルは、事務機器の販売と関連サービスの提供に基づいています。市場ニーズの変化に対しては、ITサービスの拡大やデジタル化対応を進めることで適応しています。
5. 技術革新と主力製品
リコーはプロダクションプリンターやインクジェット技術において独自の技術革新を進めています。これらの製品は商用印刷市場での収益を牽引しています。
6. 株価の評価
- 現在の株価: 1,613円
- EPS（予想）: 75.36円
- BPS（実績）: 1,796.58円
- PER（予想）: 21.42倍
- PBR（実績）: 0.90倍
業界平均と比較すると、リコーのPERは業界平均より低く、PBRも業界平均を下回っています。
7. テクニカル分析
直近の株価は1,613円で、50日移動平均（1,704.86円）を下回っていますが、200日移動平均（1,565.96円）を上回っています。年初来高値1,841円と安値1,070円の間で推移しています。
8. 財務諸表分析
- 売上高（過去12か月）: 2,348,987百万円
- 営業利益（過去12か月）: 62,642百万円
- 純利益（過去12か月）: 44,176百万円
- ROE（実績）: 4.48%
- 自己資本比率（実績）: 45.4%
売上高は前年同期比で増加していますが、営業利益は減少しています。ROEはやや低めですが、自己資本比率は健全な水準を維持しています。
9. 株主還元と配当方針
- 配当利回り（会社予想）: 2.35%
- 1株配当（会社予想）: 38.00円
- 配当性向: 52.86%
リコーは安定した配当を維持しており、配当利回りは業界平均に近い水準です。
10. 株価モメンタムと投資家関心
直近の株価はやや下降傾向にありますが、取引量は活発です。市場全体の動向や国際情勢の変動が株価に影響を与える可能性があります。
11. 総評
リコーは事務機器市場で強固な地位を持ち、デジタルサービスの拡大に注力しています。財務状況は健全で、安定した配当を提供していますが、競争が激しい市場環境においては、さらなる成長が求められます。株価はやや割安感があり、今後の市場動向に注目が必要です。
企業情報
| 銘柄コード | 7752 |
| 企業名 | リコー |
| URL | http://www.ricoh.co.jp/ |
| 市場区分 | プライム市場 |
| 業種 | 電機・精密 – 電気機器 |
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