1. 企業情報
セントラル警備保障（以下、CSP）は、JR東日本系の警備サービス大手で、主に常駐警備を主体としています。機械警備にも注力しており、警備業界では3位のポジションを占めています。事業内容は、施設警備、防災安全管理、貴重品輸送などのセキュリティ事業が中心で、ビル管理・不動産事業も展開しています。
2. 業界のポジションと市場シェア
CSPは、警備業界で大手の一角を占めており、鉄道関連の警備に強みを持っています。業界内では、人手不足や人件費の高騰といった課題に直面しており、機械警備へのシフトを進めることで、これらの課題に対応しようとしています。
3. 経営戦略と重点分野
CSPは、中期経営計画「Creative 2025」を掲げ、目標達成に向けて事業を展開しています。具体的な施策や重点分野については、詳細な情報が不足しているため、現時点では不明です。
4. 事業モデルの持続可能性
CSPの収益モデルは、セキュリティ事業が中心であり、常駐警備から機械警備へのシフトを進めることで、持続的な成長を目指しています。市場ニーズの変化への適応力としては、ITを活用した機械警備の導入が重要となります。
5. 技術革新と主力製品
CSPは、画像・ITを活用した機械警備に注力しており、技術開発を進めています。主力製品やサービスとしては、施設警備、オンラインセキュリティ、ホームセキュリティなどが挙げられます。
6. 株価の評価
- 株価: 2,968.0円
- EPS（会社予想）: 195.64円
- PER（会社予想）: 15.17倍
- BPS（実績）: 2,627.48円
- PBR（実績）: 1.13倍
PERは業界平均（17.0倍）を下回っており、割安感があります。PBRも業界平均（1.8倍）を下回っています。EPSとBPSから、企業の収益性と資産効率が評価できます。
7. テクニカル分析
直近10日間の株価推移を見ると、2025年3月4日に3,005円まで上昇した後、3月5日は2,968円とやや値を下げています。年初来高値は3,180円、年初来安値は2,252円であり、現在の株価は年初来高値に近づいています。50日移動平均線は2,875.28円、200日移動平均線は2,817.50円であり、株価はこれらの移動平均線を上回っています。
8. 財務諸表分析
- 売上高: 過去12ヶ月で69,108,949千円と堅調に推移しています。
- 営業利益: 4,330,701千円
- 当期純利益: 2,739,518千円
- ROE（実績）: 14.89%
- ROA（過去12か月）: 4.04%
- 自己資本比率（実績）: 57.9%
売上高は増加傾向にありますが、当期純利益は、2024年2月期には前期比で減少しています。ROEは14.89%と高い水準を維持しており、自己資本比率も57.9%と安定しています。
9. 株主還元と配当方針
- 配当利回り（会社予想）: 2.02%
- 1株配当（会社予想）: 60.00円
- 配当性向: 29.30%
- 自社株買い: 実施の有無は不明
配当利回りは2.02%と、ある程度の水準を維持しています。配当性向は29.30%と、利益の一部を株主に還元する方針です。
10. 株価モメンタムと投資家関心
直近の株価は、2025年3月4日に上昇しましたが、3月5日にはやや値を下げています。信用買残は増加傾向にあり、信用倍率は14.56倍と高水準です。株価への影響を与える要因としては、業績動向、配当、市場全体の動向などが挙げられます。
11. 総評
CSPは、警備業界で安定した地位を築いており、機械警備へのシフトを進めることで、持続的な成長を目指しています。財務状況は安定しており、配当も実施しています。株価はPER、PBRともに割安感があり、テクニカル面では、年初来高値に近づいています。ただし、直近の業績は、日本ハウズイング株式会社の株式売却益の反動により、純利益が減少している点には注意が必要です。今後の業績動向や、中期経営計画の進捗状況を注視していく必要があります。
企業情報
| 銘柄コード | 9740 |
| 企業名 | セントラル警備保障 |
| URL | http://www.we-are-csp.co.jp/ |
| 市場区分 | プライム市場 |
| 業種 | 情報通信・サービスその他 – サービス業 |
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