1. 企業情報
アーキテクツ・スタジオ・ジャパン（ASJ）は、建築家と建設会社、顧客を繋ぐプラットフォームを提供する企業です。主な事業は、個人住宅や商業施設、アパートなどの設計・建設のサポートです。建築家向けのサービスやコンテンツ提供、イベント開催、出版事業なども行っています。
2. 業界のポジションと市場シェア
ASJは、建築家ネットワークを構築し、注文住宅市場において一定のプレゼンスを持っています。しかし、住宅市場全体が縮小傾向にあること、競合他社との差別化が課題です。
3. 経営戦略と重点分野
経営陣は、住まい関連事業、暮らし関連事業、投資関連事業の3つの事業を柱としています。中期経営計画では、ビジネスサポート事業の展開、リフォーム関連事業の強化、海外事業展開などを重点分野としています。
4. 事業モデルの持続可能性
ASJの収益モデルは、建築家ネットワークを通じた設計・建設の仲介手数料、関連サービスの提供、投資事業による収益が主です。住宅市場の動向に大きく左右されるため、市場ニーズの変化への対応が重要です。
5. 技術革新と主力製品
ASJは、特定の技術革新や独自性のある製品・サービスに関する情報は見当たりません。
6. 株価の評価
- 株価: 479.0円（2025年3月6日）
- PER（会社予想）: (連)14.32倍
- EPS（会社予想）: (連)33.65円
- BPS（実績）: (連)-5.31円
PERは業界平均（25.7倍）を下回っています。しかし、BPSがマイナスであること、ROEがマイナスであることなどから、財務状況は厳しいと判断できます。
7. テクニカル分析
直近10日間の株価推移を見ると、2025年3月3日に急騰した後、下落傾向にあります。200日移動平均線（484.82円）を下回っており、直近の株価はやや低迷していると見られます。
8. 財務諸表分析
- 売上高: 過去12ヶ月で592,868千円。2024年3月期は553,857千円。
- 営業利益: 過去12ヶ月で-216,507千円。赤字が継続しています。
- 当期純利益: 過去12ヶ月で-361,355千円。赤字が継続しています。
- ROE: (連)-326.70%
- 自己資本比率: (連)11.4%
売上高は増加傾向にあるものの、営業利益、当期純利益は赤字が続いており、財務状況は非常に厳しいです。ROEもマイナスであり、自己資本比率も低い水準です。
9. 株主還元と配当方針
- 配当利回り: 0.00%
- 1株配当: 0.00円
- 自社株買い: 実施していません。
配当は実施されていません。
10. 株価モメンタムと投資家関心
直近の株価は下落傾向にあり、モメンタムは弱いです。信用買い残が依然として多く、今後の株価変動に注意が必要です。
11. 総評
ASJは、建築家ネットワークを強みとする企業ですが、住宅市場の縮小、赤字経営、債務超過など、厳しい状況に置かれています。株価はPERでは割安感があるものの、財務状況の悪化と業績の低迷から、投資リスクは高いと判断します。今後の業績改善、財務体質の強化、事業戦略の進捗に注目する必要があります。
企業情報
| 銘柄コード | 6085 |
| 企業名 | アーキテクツ・スタジオ・ジャパン |
| URL | http://www.asj-net.com/ |
| 市場区分 | グロース市場 |
| 業種 | 情報通信・サービスその他 – サービス業 |
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