1. 企業情報
- 企業名: 日本道路株式会社
- 事業内容: 日本道路は、道路舗装を中心とした建設事業を展開しており、土木・建築・不動産など多角的な事業を行っています。官庁工事での実績が豊富で、自治体や民間工事も手掛けています。また、アスファルト混合物やエマルジョンなどの製造・販売も行っています。
- 設立: 1929年
- 従業員数: 2,312人
- 本社所在地: 東京都港区芝浦1-2-3 シーバンスS館
2. 業界のポジションと市場シェア
- 業界内での競争優位性: 日本道路は、清水建設の子会社であり、道路舗装業界の大手企業としての地位を確立しています。官庁工事での豊富な実績が競争優位性を持つ要因となっています。
- 課題: 建設業界全体の競争が激化しており、技術提案力や積算精度の向上が求められています。
3. 経営戦略と重点分野
- 経営陣のビジョン: 清水グループ各社との連携を強化し、新たな領域での受注獲得を目指しています。
- 中期経営計画: 官庁工事における積算精度・技術提案力の強化、民間工事では質の高い受注拡大を重点に置いています。
4. 事業モデルの持続可能性
- 収益モデル: 主に建設事業からの収益が中心で、製造・販売事業も収益源の一つです。
- 市場ニーズの変化への適応力: 政府建設投資や民間建設投資の堅調な推移により、安定した需要が期待されます。
5. 技術革新と主力製品
- 技術開発の動向: 清水グループとの連携による技術力強化が進められています。
- 主力製品: アスファルト混合物やエマルジョンなどの舗装材料が主力製品です。
6. 株価の評価
- EPS: 118.34円
- BPS: 2,320.02円
- PER: 16.39倍（業界平均14.0倍）
- PBR: 0.84倍（業界平均1.1倍）
- 現在の株価は1,940円で、業界平均と比較して割安感があります。
7. テクニカル分析
- 株価推移: 最近の株価は1,940円で推移しており、年初来高値2,410円と安値1,385円の中間に位置しています。50日移動平均（1,825.66円）を上回っており、上昇傾向にあります。
8. 財務諸表分析
- 売上高: 160,518百万円（過去12か月）
- 営業利益: 7,834百万円
- 純利益: 5,053百万円
- ROE: 5.13%
- 自己資本比率: 66.7%
- 売上高や利益は安定して推移しており、財務基盤も堅固です。
9. 株主還元と配当方針
- 配当利回り: 3.09%
- 配当性向: 44.79%
- 配当方針: 年間配当予想は60円で、安定した配当を継続しています。
10. 株価モメンタムと投資家関心
- 株価変動傾向: 最近の株価は上昇傾向にあり、投資家の関心が高まっています。
- 影響要因: 政府建設投資の堅調さや清水グループとの連携強化が株価にプラスの影響を与えています。
11. 総評
日本道路株式会社は、道路舗装業界での大手企業として、安定した収益基盤と清水グループとの連携による技術力強化を背景に、今後も成長が期待されます。株価は業界平均と比較して割安感があり、配当利回りも魅力的です。市場の動向や技術革新に対する適応力を活かし、持続的な成長が見込まれます。
企業情報
| 銘柄コード | 1884 |
| 企業名 | 日本道路 |
| URL | http://www.nipponroad.co.jp/ |
| 市場区分 | プライム市場 |
| 業種 | 建設・資材 – 建設業 |
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