1. 企業情報
- 事業内容: システムズ・デザインは、システム開発とアウトソーシングを主な事業とする情報サービス企業です。具体的には、システム開発、運用、保守、インフラ構築、ビッグデータソリューション、RPA、テレワーク環境構築支援など、幅広いサービスを提供しています。アウトソーシング事業では、BPO、PCライフサイクル、コンタクトセンター、データ入力、ドキュメント管理などを行っています。
- 特徴: 会計ソフト「PCA」創業家が筆頭株主であり、M&Aによる事業拡大も行っています。
2. 業界のポジションと市場シェア
- 業界: 情報・通信業、特にITサービス業界に属します。
- 競争優位性: 特定の分野に強みを持つというよりは、幅広いサービスラインナップとM&Aによる事業拡大で、顧客の多様なニーズに対応できる点が強みと考えられます。
- 課題: 競争激化、技術革新の速さへの対応、人材確保などが課題として挙げられます。
3. 経営戦略と重点分野
- 経営ビジョン: 第8次中期経営計画に基づき、「資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対応」を継続しています。
- 中期経営計画:
- システム開発事業におけるソリューションビジネスの拡充
- アウトソーシング事業におけるオンサイトビジネスの強化
- 重点分野: DX（デジタルトランスフォーメーション）関連のIT投資需要を取り込むことに注力しています。
4. 事業モデルの持続可能性
- 収益モデル: システム開発とアウトソーシングを組み合わせた安定的な収益モデルです。
- 市場ニーズへの適応力: DX推進の流れの中で、IT投資需要を取り込むことで成長を目指しています。
- 課題: 競争激化、技術革新への対応、顧客ニーズの変化への対応が求められます。
5. 技術革新と主力製品
- 技術開発: RPA、AI、クラウド技術を活用したソリューションを提供しています。
- 主力製品/サービス: システム開発サービス、アウトソーシングサービスが収益を牽引しています。
6. 株価の評価
- 株価: 1,057円（2025年3月6日終値）
- PER: 14.98倍（会社予想、連結）
- PBR: 0.80倍（実績、連結）
- EPS: 70.55円（会社予想、連結）
- BPS: 1,313.74円（実績、連結）
- 業界比較: 業界平均PER 17.6倍、業界平均PBR 1.6倍と比較すると、PERは低く、PBRは低い水準です。
7. テクニカル分析
- 株価推移:
- 年初来高値: 1,111円
- 年初来安値: 770円
- 直近10日間の株価は上昇傾向にあります。
- 50日移動平均線: 1,001.60円
- 200日移動平均線: 1,000.20円
- 判断: 現在の株価は、年初来高値に近づいており、上昇トレンドにあると考えられます。
8. 財務諸表分析
- 売上高: 過去5年間で増加傾向にあります。2024年3月期は94.1億円。
- 営業利益: 2024年3月期は5.8億円。
- 経常利益: 2024年3月期は5.9億円。
- 当期純利益: 2024年3月期は3.8億円。
- ROE: 7.88%
- ROA: 4.04%
- 自己資本比率: 70.5%と高い水準です。
- 直近の四半期決算: 売上高は微減、営業利益、経常利益、親会社株主に帰属する四半期純利益は減益となっています。
9. 株主還元と配当方針
- 配当利回り: 4.26%（会社予想）
- 1株配当: 45.00円（会社予想）
- 配当性向: 50.86%
- 株主還元策: 配当による還元を重視しています。
10. 株価モメンタムと投資家関心
- 株価モメンタム: 直近10日間の株価は上昇傾向にあり、モメンタムは強いと考えられます。
- 株価への影響: DX関連のIT投資需要、業績動向、配当などが株価に影響を与える要因として考えられます。
- 信用取引: 信用買残は増加傾向にあり、投資家の関心は高いと考えられます。
11. 総評
システムズ・デザインは、システム開発とアウトソーシングを軸に安定した事業基盤を持つ企業です。DX推進の流れの中で、IT投資需要を取り込むことで成長を目指しています。財務状況は良好で、高い自己資本比率と配当による株主還元も魅力です。株価は割安感があり、テクニカル的にも上昇トレンドにあるため、今後の成長に期待できる可能性があります。ただし、競争激化や技術革新への対応、直近の四半期決算での減益傾向には注意が必要です。
企業情報
| 銘柄コード | 3766 |
| 企業名 | システムズ・デザイン |
| URL | http://www.sdcj.co.jp/ |
| 市場区分 | スタンダード市場 |
| 業種 | 情報通信・サービスその他 – 情報・通信業 |
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