1. 企業情報
松竹株式会社は、映像関連、演劇、不動産、その他の事業を展開する企業です。映像関連事業では映画やアニメの制作・配給、映画館の運営、テレビ制作、DVD・ブルーレイの販売、配信、CS放送事業などを行っています。演劇事業では、歌舞伎を中心に劇場公演を行い、不動産事業では安定した収益を得ています。1895年に設立され、東京に本社を構えています。
2. 業界のポジションと市場シェア
松竹は、日本国内での映画・演劇業界における名門企業です。特に歌舞伎の公演で知られていますが、映画事業においては中堅の位置付けです。不動産事業が収益の柱となっており、安定した収益を確保しています。
3. 経営戦略と重点分野
松竹の経営戦略は、各事業の効率化と収益性の向上を目指しています。特に不動産事業では高稼働率の維持を図り、東銀座エリアのマネジメント活動を強化しています。また、その他事業では新規事業開発や他業種との連携を進めています。
4. 事業モデルの持続可能性
松竹の事業モデルは、不動産事業による安定収益と、映像・演劇事業による成長のバランスを取っています。市場ニーズの変化に対しては、オンライン配信や新規事業開発で適応を図っています。
5. 技術革新と主力製品
技術革新に関しては、映画やアニメの制作技術の向上、配信プラットフォームの活用などが挙げられます。主力製品は歌舞伎公演や映画作品であり、これらが収益を牽引しています。
6. 株価の評価
- 株価: 12,170円
- BPS: 6,691.69円
- PBR: 1.82倍
- EPS: -136.09円（会社予想）
PBRが業界平均の2.3倍より低く、BPSに対して割安感がありますが、EPSがマイナスであるため、収益性に課題があります。
7. テクニカル分析
直近の株価は12,170円で、年初来高値12,570円に近い水準です。50日移動平均線（11,606.40円）と200日移動平均線（10,434.61円）を上回っており、上昇トレンドにあります。
8. 財務諸表分析
- 売上高: 82,116百万円（過去12か月）
- 営業利益: 1,952百万円（過去12か月）
- 純利益: -980百万円（過去12か月）
- ROE: 3.34%
- 自己資本比率: 44.7%
売上高は増加傾向にありますが、純利益がマイナスであるため、収益性の改善が必要です。
9. 株主還元と配当方針
- 配当利回り: 0.25%
- 1株配当: 30円
配当利回りは低く、株主還元策としての魅力は限定的です。
10. 株価モメンタムと投資家関心
信用倍率は0.34倍と低く、売り残が多い状況です。株価は直近で上昇傾向にありますが、収益性の改善が投資家の関心を集める鍵となります。
11. 総評
松竹は、映像・演劇・不動産の多角的な事業展開を行っており、不動産事業による安定収益が強みです。しかし、映像・演劇事業の収益性改善が課題であり、特にEPSのマイナスが懸念材料です。株価は上昇傾向にありますが、収益性の改善が投資判断のポイントとなるでしょう。
企業情報
| 銘柄コード | 9601 |
| 企業名 | 松竹 |
| URL | http://www.shochiku.co.jp/ |
| 市場区分 | プライム市場 |
| 業種 | 情報通信・サービスその他 – 情報・通信業 |
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