1. 企業情報
- 企業名: 宮地エンジニアリンググループ株式会社
- 事業内容: 宮地エンジニアリンググループは、日本国内で建設および土木工事を手掛ける企業です。特に橋梁や鉄骨構造物の設計、製造、施工、保守、修理に強みを持ち、吊り橋の施工において高い技術力を誇ります。また、プレストレストコンクリートの設計・製造、太陽光発電事業、ボルト・溶接材料の販売、労働者派遣サービスなども展開しています。
- 設立: 2003年9月29日
- 本社所在地: 東京都中央区日本橋富沢町9-19
- 従業員数: 801人
- 平均年齢: 49.0歳
- 平均年収: 13,740千円
2. 業界のポジションと市場シェア
- 業界区分: 建設・資材、金属製品
- 競争優位性: 宮地エンジニアリングは橋梁・鉄骨分野での施工力が強く、特に吊り橋の施工において高い技術力を持っています。旧三菱重工系エンジニアリング会社を傘下に持つことで、技術力と施工力の両面で優位性を発揮しています。
3. 経営戦略と重点分野
- 経営ビジョン: 中期経営計画（2022～2026年度）に基づき、グループとしての経営管理体制を強化し、安定した黒字体質を確立することを目指しています。
- 重点分野: 国内鋼橋市場の変化を踏まえ、新設関連工事、大規模更新・保全関連工事、民間工事に経営資源を集中。また、技術開発やデジタルトランスフォーメーションによる生産性向上を図っています。
4. 事業モデルの持続可能性
- 収益モデル: 安定した受注と施工力により、橋梁や鉄骨構造物の設計・施工を中心に収益を上げています。
- 市場ニーズの変化への適応力: 高速道路大規模更新・修繕工事や民間プロジェクトへの対応力を強化し、変化する市場ニーズに迅速に対応しています。
5. 技術革新と主力製品
- 技術開発の動向: 技術開発やデジタルトランスフォーメーションに基づく生産性向上を推進しています。
- 主力製品: 吊り橋や鉄骨構造物の設計・施工が主力であり、これに関連する技術力が収益を牽引しています。
6. 株価の評価
- EPS: 149.09円（会社予想）
- BPS: 1,480.37円（実績）
- PER: 12.44倍（会社予想）
- PBR: 1.25倍（実績）
- 株価: 1,854.0円
- 評価: 業界平均PER（17.5倍）と比較すると、PERは低めであり、相対的に割安感があります。
7. テクニカル分析
- 株価推移: 現在の株価は1,854円で、年初来高値2,530円からは下落していますが、年初来安値1,602円からは上昇しています。
- 50日移動平均: 1,906.58円
- 200日移動平均: 2,077.07円
- 分析: 株価は50日移動平均を下回っており、短期的にはやや弱含みの動きです。
8. 財務諸表分析
- 売上高: 69,365百万円（過去12か月）
- 営業利益: 7,905百万円
- 純利益: 4,354百万円
- ROE: 11.58%
- ROA: 7.21%
- 自己資本比率: 53.5%
- 分析: 売上高、営業利益、純利益ともに堅調に推移しており、財務健全性も良好です。
9. 株主還元と配当方針
- 配当利回り: 5.26%（会社予想）
- 1株配当: 97.50円（会社予想）
- 配当性向: 59.00%
- 株主還元策: 自己株式取得や株式分割を実施し、株主還元を強化しています。
10. 株価モメンタムと投資家関心
- 株価変動傾向: 株価は短期的にやや下落傾向にありますが、長期的には安定した動きを見せています。
- 影響要因: 海外景気の動向や公共投資の動向が株価に影響を与える可能性があります。
11. 総評
宮地エンジニアリンググループは、橋梁や鉄骨構造物の設計・施工において高い技術力を持ち、安定した収益基盤を築いています。中期経営計画に基づき、技術開発や生産性向上を進め、持続可能な成長を目指しています。株価は割安感があり、配当利回りも高い水準を維持していますが、短期的な株価の動向には注意が必要です。
企業情報
| 銘柄コード | 3431 |
| 企業名 | 宮地エンジニアリンググループ |
| URL | http://www.miyaji-eng.com/ |
| 市場区分 | プライム市場 |
| 業種 | 建設・資材 – 金属製品 |
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