1. 企業情報
- 企業名: 株式会社丹青社
- 設立: 1959年12月25日
- 所在地: 東京都港区港南1-2-70 品川シーズンテラス
- 代表者: 小林 統
- 事業内容: 商業施設、文化施設、ホテル、オフィスなどの空間ディスプレー企画・設計・施工を行う。再開発ビルやショールームに強みを持つ。
- 市場区分: プライム（内国株式）
- 業種: サービス業
2. 業界のポジションと市場シェア
丹青社は、空間ディスプレー企画・施工の大手企業として、商業施設や文化施設の設計・施工において高い評価を得ています。業界内での競争優位性は、長年の経験と多様なプロジェクト実績に基づく信頼性にありますが、物価上昇や人件費増加によるコスト上昇リスクが課題です。
3. 経営戦略と重点分野
丹青社は中期経営計画（2025年1月期～2027年1月期）に基づき、基盤整備と新たな領域への投資を行い、企業価値の向上を目指しています。具体的な施策として、商業施設や文化施設の拡充と、ホテルやオフィスの育成に注力しています。
4. 事業モデルの持続可能性
丹青社の収益モデルは、空間ディスプレーの企画・設計・施工に基づいており、商業施設や文化施設の需要が回復傾向にあることから、持続可能性は高いと考えられます。ただし、物価上昇や人件費増加によるコスト上昇リスクに対する適応力が求められます。
5. 技術革新と主力製品
丹青社は、空間ディスプレーの設計・施工において独自の技術開発を進めています。特に、再開発ビルや商業施設の設計・施工において強みを発揮しており、これが収益を牽引しています。
6. 株価の評価
- 株価: 919.0円
- PER（会社予想）: 12.05倍（業界平均17.0倍）
- PBR（実績）: 1.36倍（業界平均1.8倍）
- EPS（会社予想）: 76.29円
- BPS（実績）: 677.57円
丹青社のPERは業界平均を下回っており、PBRも業界平均を下回っています。これらの指標から、株価は比較的割安と考えられます。
7. テクニカル分析
株価は直近で上昇傾向にあり、年初来高値1,068円に対して現在の株価919円はやや低い水準にあります。50日移動平均線（914.92円）をやや上回っており、短期的には上昇トレンドにあると考えられます。
8. 財務諸表分析
- 売上高（過去12か月）: 87.14億円
- 営業利益（過去12か月）: 5.67億円
- 純利益（過去12か月）: 3.98億円
- ROE（実績）: 12.88%
- 自己資本比率（実績）: 62.4%
財務指標からは、売上高や利益が増加傾向にあり、特にROEが高いことから、効率的な経営が行われていることが示唆されます。
9. 株主還元と配当方針
- 配当利回り（会社予想）: 4.35%
- 1株配当（会社予想）: 40.00円
- 配当性向: 42.84%
丹青社は安定した配当を行っており、配当利回りは4.35%と高水準です。自社株買いなどの株主還元策は明示されていませんが、配当性向からも株主還元に積極的であることが伺えます。
10. 株価モメンタムと投資家関心
直近の株価は上昇傾向にあり、出来高も増加しています。市場全体の回復基調や業績改善が株価にプラスの影響を与えていると考えられます。
11. 総評
丹青社は、空間ディスプレー企画・施工の大手企業として、安定した業績と高い株主還元を実現しています。業界内での競争力を維持しつつ、新たな市場への進出を図ることで、今後も成長が期待されます。株価は割安感があり、配当利回りも高いため、投資家にとって魅力的な選択肢となり得ます。ただし、物価上昇や人件費増加によるコスト上昇リスクには注意が必要です。
企業情報
| 銘柄コード | 9743 |
| 企業名 | 丹青社 |
| URL | http://www.tanseisha.co.jp/ |
| 市場区分 | プライム市場 |
| 業種 | 情報通信・サービスその他 – サービス業 |
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