1. 企業情報
- 事業内容: 錢高組は、関西地方を地盤とする老舗ゼネコンです。建設事業を主体とし、土木・建築工事の設計・施工、都市開発、不動産事業などを手掛けています。シールド工法に強みがあり、都市再生関連事業にも注力しています。
- 特徴: 官民比率は約3対7、マンション比率は約1割です。
2. 業界のポジションと市場シェア
- 業界内でのポジション: 中堅ゼネコンとして、特定の技術（シールド工法）を強みとしています。
- 競争優位性: シールド工法における技術力は競争優位性の一つと考えられます。
- 課題: ゼネコン業界全体が人手不足や資材価格の高騰などの課題に直面しており、錢高組も例外ではありません。
3. 経営戦略と重点分野
- 経営ビジョン: 都市再生関連事業の強化を図っています。
- 中期経営計画: 情報からは具体的な施策や重点分野は不明です。
4. 事業モデルの持続可能性
- 収益モデル: 建設事業が収益の大部分を占めています。
- 市場ニーズへの適応力: 都市再生関連事業への注力は、今後の市場ニーズへの適応を試みる戦略と見られます。
5. 技術革新と主力製品
- 技術開発: シールド工法に強みを持っています。
- 主力製品/サービス: 建設工事全般が主力です。
6. 株価の評価
- 株価: 4,520円（2025年3月7日終値）
- PER: 14.71倍（会社予想）
- PBR: 0.34倍（実績）
- EPS: 307.18円（会社予想）
- BPS: 13,267.87円（実績）
- 業界平均PER: 11.3
- 業界平均PBR: 0.7
- PERは業界平均よりやや高く、割高感があります。
- PBRは業界平均よりも低く、割安感があります。
7. テクニカル分析
- 株価推移:
- 年初来高値：4,725円
- 年初来安値：3,110円
- 直近10日間の株価は、4,085円から4,560円の間を変動しており、上昇傾向にあります。
- 50日移動平均線：4,043円
- 200日移動平均線：3,846.40円
- 直近の株価は、50日、200日移動平均線を上回っており、上昇トレンドにあると考えられます。
8. 財務諸表分析
- 売上高: 2024年3月期は107,634百万円、2025年3月期は120,976百万円と増加傾向にあります。
- 営業利益: 2024年3月期は1,527百万円、2025年3月期は3,322百万円と増加しています。
- 経常利益: 2024年3月期は3,078百万円、2025年3月期は3,935百万円と増加しています。
- 当期純利益: 2024年3月期は2,245百万円、2025年3月期は2,737百万円と増加しています。
- ROE: 2025年3月期は3.18%と、低い水準です。
- ROA: 2025年3月期のデータがありません。
- 自己資本比率: 45.6%と、財務基盤は安定しています。
- その他:
- 2025年3月期第3四半期決算では、売上高は減少、営業利益、経常利益は増加、親会社株主に帰属する四半期純利益は減少しています。
- 2025年3月期の通期業績予想は、売上高、営業利益、経常利益、当期純利益ともに減益を見込んでいます。
9. 株主還元と配当方針
- 配当利回り: 2.21%（会社予想）
- 1株配当: 100.00円（会社予想）
- 配当性向: 28.99%
- その他: 2025年3月期の年間配当は200円の予定です。
10. 株価モメンタムと投資家関心
- 株価の変動: 直近10日間の株価は上昇傾向にあります。
- 信用取引:
- 信用買残は増加傾向にあり、買い意欲が強いことを示唆しています。
- 信用倍率は144.04倍と、非常に高い水準です。
- 株価への影響: 業績、配当、市場全体の動向などが影響を与える可能性があります。
11. 総評
錢高組は、関西地盤の老舗ゼネコンで、シールド工法に強みを持っています。業績は回復傾向にありましたが、2025年3月期の通期業績予想は減益を見込んでいます。株価は、PERは業界平均よりやや高く、PBRは業界平均よりも低い水準です。テクニカル面では、直近の株価は上昇トレンドにあります。配当利回りは2.21%と、まずまずの水準です。投資判断にあたっては、今後の業績動向、特に都市再生関連事業の進捗に注目する必要があります。
企業情報
| 銘柄コード | 1811 |
| 企業名 | 錢高組 |
| URL | http://www.zenitaka.co.jp/ |
| 市場区分 | スタンダード市場 |
| 業種 | 建設・資材 – 建設業 |
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