1. 企業情報
マルヨシセンターは、香川県、徳島県、愛媛県を中心に食品スーパーを展開する企業です。PB（プライベートブランド）商品の開発・製造にも注力し、イズミとの資本提携を通じて事業を拡大しています。
2. 業界のポジションと市場シェア
四国地方を地盤とする中堅食品スーパーであり、地域密着型の経営を行っています。大手スーパーや競合他社との競争の中で、PB商品の拡充やイズミとの連携による差別化を図っています。
3. 経営戦略と重点分野
経営陣は、「健康とおいしさ」を軸とした「マルヨシクオリティー」の追求、接客サービスの向上、生鮮食品の強化、時間帯別の売場管理などを重点分野としています。イズミとのシステム統合も進めており、効率化を図っています。
4. 事業モデルの持続可能性
食品スーパーは、食料品という生活必需品を扱うため、安定した需要が見込めます。PB商品の拡充は、利益率の向上に貢献する可能性があります。しかし、物価高騰や人件費増加などの影響を受けやすく、コスト管理が重要となります。
5. 技術革新と主力製品
PB商品の開発・製造が強みの一つです。自社工場で製造することで、品質管理やコストコントロールを行っています。
6. 株価の評価
- 株価: 3,930.0円
- PER（会社予想）: 45.93倍（業界平均：21.1倍）
- PBR（実績）: 1.25倍（業界平均：1.3倍）
- EPS（会社予想）: 85.57円
- BPS（実績）: 3,143.83円
PERは業界平均を大きく上回っており、割高感があります。PBRは業界平均と同程度です。
7. テクニカル分析
直近10日間の株価は、3,900円～3,945円の範囲で推移しており、3月7日は3,930円で取引を終えています。年初来高値は4,730円、年初来安値は3,420円であり、現在の株価は年初来安値から上昇し、高値圏に近づいている状況です。50日移動平均線は4,182.40円、200日移動平均線は3,956.45円です。
8. 財務諸表分析
- 売上高: 過去12ヶ月で40,439百万円と、前期（2023年2月期）の38,535百万円から増加しています。
- 営業利益: 過去12ヶ月で278百万円と、前期の272百万円から微増しています。
- 当期純利益: 過去12ヶ月で59百万円と、前期の142百万円から減少しています。
- ROE（実績）: 4.55%
- 自己資本比率（実績）: 18.8%
売上高は増加傾向にあるものの、利益率は低下傾向にあります。自己資本比率は低く、財務体質は脆弱です。
9. 株主還元と配当方針
- 配当利回り（会社予想）: 0.76%
- 1株配当（会社予想）: 30.00円
- 配当性向: 47.04%
- 自社株買い: 実施していません。
配当利回りは低く、株主還元は積極的ではありません。
10. 株価モメンタムと投資家関心
直近の株価は、3,900円台で安定的に推移しています。出来高は少なく、投資家の関心は低い可能性があります。
11. 総評
マルヨシセンターは、四国地方を地盤とする食品スーパーです。PB商品の開発・製造やイズミとの連携など、独自の強みを持っています。しかし、業績は物価高騰やシステム統合費用などの影響を受け、利益率は低下傾向にあります。株価は割高感があり、配当利回りも低いことから、今後の業績改善と株主還元の強化が期待されます。投資判断には、今後の業績動向を慎重に見極める必要があります。
企業情報
| 銘柄コード | 7515 |
| 企業名 | マルヨシセンター |
| URL | http://ww2.maruyoshi-center.co.jp/ |
| 市場区分 | スタンダード市場 |
| 業種 | 小売 – 小売業 |
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