1. 企業情報
企業名: 新晃工業株式会社
設立: 1950年6月16日
所在地: 大阪市北区南森町1-4-5
代表者: 末永 聡
従業員数: 1,648人
事業内容:
新晃工業は、業務用空調機器の製造・販売・設置を行う企業で、特に大型機種に特化しています。国内外で事業を展開しており、中国やタイにも進出しています。また、ビルメンテナンス・管理事業も手掛けています。セントラル空調機器で約4割の市場シェアを持つ中堅企業です。
2. 業界のポジションと市場シェア
新晃工業は業務用空調機器市場において中堅の位置を占め、セントラル空調機器で約4割のシェアを持っています。競争優位性としては、大型機種に特化した製品ラインと、国内外での市場展開が挙げられます。一方で、中国市場の景況感悪化が課題となっています。
3. 経営戦略と重点分野
新晃工業は中期経営計画「move. 2027」を掲げ、資本コスト経営を重視しています。日本市場ではデータセンター関連の受注拡大を目指し、アジア市場では原価低減と差別化による利益改善を図る戦略を取っています。
4. 事業モデルの持続可能性
新晃工業の収益モデルは、空調機器の製造販売とビル管理事業に依存しています。市場ニーズの変化に対しては、データセンター関連の需要増加に対応することで適応していますが、中国市場の停滞がリスク要因となっています。
5. 技術革新と主力製品
新晃工業は、空調機器の技術開発に注力しており、特に自然冷媒循環システムやデシカント除湿機などの製品を提供しています。これらの製品が収益を牽引しています。
6. 株価の評価
- EPS（会社予想）: 100.57円
- BPS（実績）: 848.34円
- PER（会社予想）: 12.14倍
- PBR（実績）: 1.44倍
現在の株価は1,221円で、PERとPBRの観点から見て、業界平均と比較すると適正範囲内にあります。
7. テクニカル分析
株価は直近の高値圏から下落し、年初来高値1,655円からは下がっていますが、年初来安値880円よりは高い水準にあります。50日移動平均1,246.98円を下回っており、短期的にはやや弱含みです。
8. 財務諸表分析
- 売上高（過去12か月）: 54,760百万円
- 営業利益（過去12か月）: 11,510百万円
- 純利益（過去12か月）: 7,910百万円
- ROE（過去12か月）: 13.17%
- 自己資本比率（実績）: 69.4%
過去数年の売上と利益は増加傾向にあり、特に営業利益と純利益は堅調に推移しています。
9. 株主還元と配当方針
- 配当利回り（会社予想）: 4.10%
- 1株配当（会社予想）: 50.00円
- 配当性向: 39.99%
新晃工業は安定した配当を維持しており、配当利回りも比較的高い水準です。
10. 株価モメンタムと投資家関心
直近の株価はやや下落傾向にありますが、長期的な成長見通しに対する投資家の関心は続いています。特に日本市場でのデータセンター需要の増加が株価にポジティブな影響を与える可能性があります。
11. 総評
新晃工業は、業務用空調機器市場で中堅の位置を占め、大型機種に特化した製品ラインと国内外での市場展開を強みとしています。中期経営計画「move. 2027」に基づく戦略により、特に日本市場での成長が期待されます。財務指標も堅調で、安定した配当を提供していることから、投資家にとって魅力的な企業といえます。ただし、中国市場の停滞がリスク要因となっているため、今後の動向には注意が必要です。
企業情報
| 銘柄コード | 6458 |
| 企業名 | 新晃工業 |
| URL | http://www.sinko.co.jp/ |
| 市場区分 | プライム市場 |
| 業種 | 機械 – 機械 |
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