1. 企業情報
立花エレテックは、1921年に設立され、主に技術系商社として活動しています。事業は、工場自動化システム、半導体および電子デバイス、ビルサービスシステム、製造サービス、海外事業の5つのセグメントに分かれています。三菱電機系の商社であり、FAシステムやルネサスの半導体を主力としています。本社は大阪市に位置し、従業員数は1,489人です。
2. 業界のポジションと市場シェア
立花エレテックは、商社・卸売業界に属し、特に電子部品の分野で活動しています。三菱電機との関係を強みに、FAシステムや半導体デバイスにおいて一定の市場シェアを持っていますが、競争が激しい業界であるため、製品供給の正常化や市場ニーズの変化に対応することが課題です。
3. 経営戦略と重点分野
中長期経営計画「NEW C.C.J2200」を実行中であり、FA機器分野や半導体分野における戦略を重視しています。特に、インバーターやメモリー製品の供給正常化や新製品の開発を進めています。
4. 事業モデルの持続可能性
立花エレテックの収益モデルは、工場自動化システムと半導体デバイスの販売に依存しています。市場ニーズの変化に対応するため、製品供給の正常化や新技術の導入が求められています。
5. 技術革新と主力製品
技術開発においては、FAシステムや半導体デバイスの新製品開発を進めており、インバーターやメモリー製品が収益を牽引しています。
6. 株価の評価
- 現在の株価: 2,512円
- 予想EPS: 274.95円
- 予想PER: 9.14倍（業界平均PER: 12.1）
- 実績PBR: 0.62倍（業界平均PBR: 1.0）
立花エレテックのPERは業界平均を下回っており、PBRも低い水準にあります。
7. テクニカル分析
年初来高値は3,450円、安値は2,208円であり、現在の株価は安値圏に位置しています。50日移動平均線（2,575.60円）を下回っており、株価は下落傾向にあります。
8. 財務諸表分析
- 売上高: 231,042百万円（過去12か月）
- 営業利益: 10,766百万円
- 純利益: 8,471百万円
- ROE: 9.56%
- 自己資本比率: 51.9%
過去数年で売上高と利益は増加傾向にありますが、直近では減少が見られます。
9. 株主還元と配当方針
- 配当利回り: 3.98%
- 配当性向: 32.06%
- 自社株買い: 実施中
配当利回りは比較的高く、安定した株主還元を行っています。
10. 株価モメンタムと投資家関心
直近の株価は下落傾向にあり、信用倍率が11.48倍と高く、信用買い残が多いことから、投資家の関心は高いものの、株価上昇には慎重な姿勢が見られます。
11. 総評
立花エレテックは、三菱電機との関係を活かし、FAシステムや半導体デバイスを主力に事業を展開しています。財務状況は安定しており、配当利回りも高い水準にありますが、株価は安値圏にあり、業績の回復が求められます。市場ニーズの変化に対応した技術革新と新製品開発が今後の成長の鍵となるでしょう。
企業情報
| 銘柄コード | 8159 |
| 企業名 | 立花エレテック |
| URL | http://www.tachibana.co.jp/ |
| 市場区分 | プライム市場 |
| 業種 | 商社・卸売 – 卸売業 |
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