1. 企業情報
オリンパスは、内視鏡を主力とする医療機器メーカーです。消化器内視鏡で世界トップシェアを誇り、治療機器分野にも注力しています。その他、科学ソリューション事業も展開していましたが、現在は医療事業に経営資源を集中させています。
2. 業界のポジションと市場シェア
オリンパスは、消化器内視鏡分野で世界トップシェアを持つなど、高い競争優位性を確立しています。医療機器市場は、高齢化の進展や医療技術の発展に伴い、今後も成長が見込まれる分野です。
3. 経営戦略と重点分野
経営陣は、グローバル・メドテックカンパニーへの変革を目指し、「患者さんの安全と持続可能性」「成長のためのイノベーション」「生産性の向上」を優先事項としています。具体的には、内視鏡事業と治療機器事業への集中、新製品の開発、グローバル展開の加速などが挙げられます。
4. 事業モデルの持続可能性
オリンパスの収益モデルは、医療機器の販売とメンテナンスサービスが中心です。医療機器は、一度導入されると継続的な買い替え需要が見込めるため、安定した収益基盤を築きやすいと考えられます。また、高齢化の進展により、医療機器の需要は今後も増加する可能性があります。
5. 技術革新と主力製品
オリンパスは、内視鏡技術において高い技術力を有しています。主力製品である消化器内視鏡は、世界的に高いシェアを誇り、同社の収益を牽引しています。また、治療機器分野においても、新製品の開発や技術革新を進めています。
6. 株価の評価
- 株価: 2025.0円（2025年3月10日終値）
- PER（会社予想）: 22.17倍
- PBR（実績）: 3.11倍
- EPS（会社予想）: 91.32円
- BPS（実績）: 651.43円
PERは、業界平均（21.1倍）をやや上回っています。PBRは業界平均（1.8倍）を大きく上回っています。
7. テクニカル分析
直近10日間の株価は上昇傾向にあり、2025年3月10日には年初来安値（1936円）から上昇し、高値圏に近づいています。50日移動平均線（2238.81円）と200日移動平均線（2492.96円）を下回っています。
8. 財務諸表分析
- 売上高: 過去12ヶ月で978,646百万円と、堅調に推移しています。
- 営業利益: 過去12ヶ月で110,466百万円と、増益傾向にあります。
- ROE（実績）: 34.72%と高い水準を維持しています。
- 自己資本比率（実績）: 49.4%と、財務体質は良好です。
9. 株主還元と配当方針
- 配当利回り（会社予想）: 0.99%
- 1株配当（会社予想）: 20.00円
- 配当性向: 21.85%
- 自社株買い: 2024年5月10日の取締役会決議に基づき、100,000百万円を上限として実施
配当利回りは、現時点ではそれほど高くありません。
10. 株価モメンタムと投資家関心
直近の株価は上昇傾向にあり、モメンタムは強くなっています。信用買い残は減少傾向、信用売り残は増加傾向にあります。
11. 総評
オリンパスは、内視鏡分野で世界トップシェアを誇る、安定した収益基盤を持つ企業です。医療機器市場の成長性、高いROE、良好な財務体質など、投資魅力の高い要素を備えています。
ただし、PERは業界平均をやや上回っており、株価は高値圏に近づいているため、今後の株価変動には注意が必要です。
企業情報
| 銘柄コード | 7733 |
| 企業名 | オリンパス |
| URL | http://www.olympus.co.jp/ |
| 市場区分 | プライム市場 |
| 業種 | 電機・精密 – 精密機器 |
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