1. 企業情報
第一興商は、業務用カラオケシステム「DAM」の販売・レンタルを主力とする企業です。カラオケルーム「ビッグエコー」や飲食店も運営しており、音楽ソフトの制作・配信も手掛けています。カラオケ業界では、業務用通信カラオケ「DAM」でトップシェアを誇っています。
2. 業界のポジションと市場シェア
第一興商は、業務用カラオケ市場において圧倒的なシェアを占めています。カラオケルーム運営においても、主要なプレーヤーの一つです。
競争優位性:
- 業務用カラオケシステム「DAM」のブランド力と高いシェア
- 全国に展開するカラオケルーム「ビッグエコー」の店舗網
- 音楽ソフトの制作・配信におけるノウハウ
課題:
- 少子高齢化によるカラオケ利用者の減少
- 競合他社との競争激化（特にカラオケルーム運営）
- 市場ニーズの変化への対応（新たなエンターテイメントの提供など）
3. 経営戦略と重点分野
第一興商は、カラオケ事業を中核としつつ、多角的な事業展開を図っています。
経営戦略:
- 業務用カラオケシステムの機能強化と新機種投入
- カラオケルーム「ビッグエコー」の店舗展開とサービス向上
- 音楽ソフト事業の強化（コンテンツ拡充、配信サービスの展開）
- 新規事業への取り組み（パーキング事業など）
中期経営計画:
- 具体的な施策や重点分野に関する情報は、今回のデータからは明確に読み取れません。
4. 事業モデルの持続可能性
第一興商の事業モデルは、カラオケというエンターテイメント需要に依存しています。
収益モデル:
- 業務用カラオケシステムの販売・レンタル
- カラオケルーム「ビッグエコー」の運営
- 音楽ソフトの販売・配信
- その他事業（パーキング事業など）
市場ニーズの変化への適応力:
- カラオケ利用者の多様なニーズに対応するため、最新機種の投入や、コラボ企画、新たなエンターテイメントの提供など、サービスの多様化が求められます。
- 音楽配信サービスの普及に対応するため、デジタルコンテンツの拡充も重要です。
5. 技術革新と主力製品
第一興商は、業務用カラオケシステム「DAM」を主力製品としています。
技術開発の動向:
- 最新のカラオケシステムは、高音質・高画質、豊富なコンテンツ、多様な機能を提供しています。
- AI技術を活用した機能の開発も進められています。
収益を牽引している製品やサービス:
- 業務用カラオケシステム「DAM」
- カラオケルーム「ビッグエコー」
6. 株価の評価
EPS（会社予想）: 153.37円
PER（会社予想）: 10.90倍
BPS（実績）: 1,066.85円
PBR（実績）: 1.57倍
* 業界平均PER: 12.1
* 業界平均PBR: 1.0
現在のPERは業界平均を下回っており、割安感があります。PBRは業界平均を上回っています。
7. テクニカル分析
直近10日間の株価推移を見ると、2025年3月10日の終値は1,671円であり、年初来安値（1,403円）からは上昇していますが、年初来高値（2,178円）からは下落しています。50日移動平均線（1732.74円）と200日移動平均線（1741.64円）を下回っており、株価はやや低迷している可能性があります。
8. 財務諸表分析
売上高: 過去数年間、売上高は増加傾向にあります。2024年3月期は128,156百万円、2025年3月期（予想）は152,700百万円と、回復傾向にあります。
利益: 営業利益、経常利益は、2025年3月期第3四半期累計では、人件費増加、設備投資に伴う減価償却費増加などの影響により減少しています。
キャッシュフロー: キャッシュフローに関する具体的な数値は、今回のデータからは確認できません。
ROE（実績）: 11.74%
ROA（過去12か月）: 5.88%
自己資本比率（実績）: 50.9%
ROEは10%を超えており、資本効率は良好です。自己資本比率も50%を超えており、財務体質は安定しています。
9. 株主還元と配当方針
配当利回り（会社予想）: 3.41%
1株配当（会社予想）: 57.00円
配当性向: 38.89%
第一興商は、安定的な配当を実施しています。配当利回りも3%を超えており、魅力的な水準です。
自社株買い: 今回のデータからは、自社株買いに関する情報は確認できません。
10. 株価モメンタムと投資家関心
株価の直近の変動傾向: 直近10日間の株価は、やや下落傾向にあります。
株価への影響を与える要因:
- カラオケ業界の動向（需要の回復、競合状況など）
- 新機種の投入やサービス拡充による業績への影響
- 金利変動や景気動向
11. 総評
第一興商は、業務用カラオケ市場で高いシェアを誇り、安定した収益基盤を持っています。財務体質も良好で、株主還元にも積極的です。
総合的な見解:
- 割安感のある株価水準
- 安定した配当
- カラオケ業界の回復基調
- 少子高齢化や競合激化といった課題
- カラオケ業界の動向や、第一興商の今後の戦略、業績推移などを注視していくことが重要です。
- テクニカル分析の結果も参考に、投資タイミングを検討することも有効です。
企業情報
| 銘柄コード | 7458 |
| 企業名 | 第一興商 |
| URL | http://www.dkkaraoke.co.jp/ |
| 市場区分 | プライム市場 |
| 業種 | 商社・卸売 – 卸売業 |
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