1. 企業情報
- 企業名: テクノ菱和株式会社 (Techno Ryowa Ltd.)
- 概要: 環境制御システムの設計、建設、保守を主要事業とする企業。産業設備、一般ビル設備、冷熱機器販売を手掛ける。特に医薬品工場設備に強みを持つ。東南アジアへの事業展開も進めている。
- 事業内容: 産業設備工事、一般ビル設備工事、電気設備工事、冷熱機器販売など。
- 設立年月日: 1949年12月23日
- 代表者名: 加藤雅也
- 本社所在地: 〒170-0005 東京都豊島区南大塚2-26-20
- 従業員数: 945人
- 平均年齢: 44.8歳
- 平均年収: 8,090千円
2. 業界のポジションと市場シェア
- 業界内での競争優位性: 医薬品工場設備に強みを持つ。三菱重工の冷熱機器販売を併営しており、三菱重系の中堅企業として確固たる地位を築いている。
- 市場シェア: 中堅規模の企業であり、市場シェアは明示されていないが、三菱重系であることから業界内での信頼性は高い。
3. 経営戦略と重点分野
- 経営陣のビジョン: 中長期経営ビジョン『TECHNO RYOWA 2032』と『中期3か年事業計画』に基づき、バランスの取れた受注活動、人的資本への投資、DXの推進、ESG経営の実践を推進。
- 中期経営計画の具体的な施策:
- バランスの取れた受注活動の推進
- 人的資本への投資促進
- DXの推進
- 働き方改革への継続的な取り組み
- ESG経営の実践
4. 事業モデルの持続可能性
- 収益モデル: 環境制御システムの設計・建設・保守サービスを提供し、冷熱機器の販売を通じて収益を生み出している。
- 市場ニーズの変化への適応力: 東南アジアへの事業展開を加速させ、新たな市場ニーズへの対応を図っている。
5. 技術革新と主力製品
- 技術開発の動向: 技術革新により、環境制御システムの効率化と高品質化を図っている。
- 収益を牽引している製品やサービス: 医薬品工場設備、冷熱機器販売が主力。
6. 株価の評価
- EPS（会社予想）: 331.28円
- BPS（実績）: 2,407.90円
- PER（会社予想）: 8.23倍
- PBR（実績）: 1.13倍
- 現在の株価との比較: 株価は2730円で、PER 8.23倍に基づく予想株価は331.28円/株。現在の株価は予想株価より低い。
7. テクニカル分析
- 株価推移: 直近10日間の株価は2660円から2880円の間で変動。直近の株価は2730円で、50日移動平均線2849.50円、200日移動平均線2158.16円より高値圏にある。
8. 財務諸表分析
- 売上高: 過去12か月で73,687百万円（前年比12.2%増）
- 利益: 営業利益5,795百万円（前年比78.6%増）、経常利益5,594百万円（前年比63.6%増）、純利益4,506百万円（前年比70.5%増）
- ROE（実績）: 9.74%
- ROA（実績）: 7.20%
- 自己資本比率（実績）: 64.5%
- キャッシュフロー: 総キャッシュフロー8.48B円
9. 株主還元と配当方針
- 配当利回り（会社予想）: 3.67%
- 1株配当（会社予想）: 100円
- 配当性向: 35.28%
- 自社株買い: 自己株式の消却を実施
10. 株価モメンタムと投資家関心
- 株価の直近の変動傾向: 直近10日間で2660円から2880円の間で変動。上昇傾向にある。
- 株価への影響を与える要因: 好調な受注高、手持工事の進捗、メンテナンス工事の売上増加、政策保有株式の売却益など。
11. 総評
テクノ菱和は環境制御システムの設計・建設・保守サービスを提供する中堅企業で、特に医薬品工場設備に強みを持つ。業界内での競争優位性は高く、三菱重系であることから信頼性も高い。中期経営計画に基づき、バランスの取れた受注活動、人的資本への投資、DXの推進、ESG経営の実践を推進している。財務面では、売上高、利益が増加傾向にあり、ROE、ROAも健全な水準を維持している。株価は予想株価より低い水準で、直近の株価推移は上昇傾向にある。全体的に健全な財務状況と成長性を持つ企業である。
企業情報
| 銘柄コード | 1965 |
| 企業名 | テクノ菱和 |
| URL | http://www.techno-ryowa.co.jp/ |
| 市場区分 | スタンダード市場 |
| 業種 | 建設・資材 – 建設業 |
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