1. 企業情報
クロス・マーケティンググループ株式会社は、2003年に設立され、東京を拠点に世界中で市場調査やITソリューション関連のサービスを提供しています。主な事業内容は、デジタルマーケティング、データマーケティング、インサイト事業であり、リサーチからDXやデジタルマーケティングへ事業の主軸を移行・拡大しています。
2. 業界のポジションと市場シェア
クロス・マーケティンググループは、情報・通信業に属し、特にデジタルマーケティング市場及びマーケティングリサーチ市場で活動しています。業界内での競争は激化しており、消費者ニーズ調査手法の革新やプロモーション手段の進化が求められています。
3. 経営戦略と重点分野
経営陣は「マーケティングDXパートナー」としての役割を強化することを目指しています。中期経営計画では、デジタルマーケティング事業のBPO領域の伸長やサードパーティロジスティクス領域の拡大、データマーケティング事業のオンラインリサーチの好調を推進しています。
4. 事業モデルの持続可能性
クロス・マーケティンググループは、デジタルマーケティングとデータマーケティングを中心に収益を上げており、これらの市場の成長に伴って持続的な収益を期待できます。市場ニーズの変化に対する適応力も高いと考えられます。
5. 技術革新と主力製品
技術開発の動向としては、デジタルマーケティングにおけるBPOやサードパーティロジスティクスの拡大が挙げられます。主力製品はデジタルマーケティングとデータマーケティング関連のサービスです。
6. 株価の評価
- 現在の株価: 720.0円
- EPS（会社予想）: 94.40円
- BPS（実績）: 395.29円
- PER（会社予想）: 7.64倍（業界平均: 23.2倍）
- PBR（実績）: 1.82倍（業界平均: 2.3倍）
7. テクニカル分析
株価は直近の高値圏で推移しており、年初来高値は840円、安値は421円です。現在の株価は年初来高値に近づいていますが、50日移動平均線（745.40円）を下回っています。
8. 財務諸表分析
- 売上高は過去数年で増加傾向にあり、2024年6月期の売上高は26,184百万円。
- 営業利益は1,844百万円、純利益は1,192百万円。
- ROEは18.22%、自己資本比率は42.6%で、財務の健全性は良好です。
9. 株主還元と配当方針
- 配当利回り（会社予想）は1.94%、1株当たり配当は14.00円。
- 配当性向は18.67%であり、安定した配当政策を維持しています。
10. 株価モメンタムと投資家関心
- 株価は直近で上昇傾向にあり、出来高も増加しています。
- 信用買残が多く、信用倍率は64.86倍と高水準です。
11. 総評
クロス・マーケティンググループは、デジタルマーケティングとデータマーケティングを中心に成長を続ける企業です。財務状況は健全であり、株主還元にも積極的です。ただし、業界内の競争が激化しているため、技術革新と市場ニーズへの適応が引き続き重要です。株価は現在高値圏にあり、投資家の関心も高まっています。
企業情報
| 銘柄コード | 3675 |
| 企業名 | クロス・マーケティンググループ |
| URL | https://www.cm-group.co.jp/ |
| 市場区分 | プライム市場 |
| 業種 | 情報通信・サービスその他 – 情報・通信業 |
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