1. 企業情報
事業内容:
ソーダニッカ株式会社は、化学品の専門商社として、国内外で化学品の取引を行っています。主に苛性ソーダ、塩化ナトリウム、塩素、無機化学品、有機化学品、合成樹脂材料、環境関連機器などを取り扱っています。1947年に設立され、東京に本社を置いています。
2. 業界のポジションと市場シェア
ソーダニッカは化学品業界において、特に苛性ソーダの分野で強い競争力を持っています。国内市場での地位は高く、アジア市場への注力も行っています。競争優位性としては、幅広い製品ラインナップと長年の取引実績が挙げられますが、海外市場での拡大が課題となっています。
3. 経営戦略と重点分野
経営戦略:
中期経営計画「Go forward STAGE3」に基づき、包装関連商品や合成樹脂関連商品の強化を図っています。また、パッケージ加工設備等への事業投資を推進しています。
4. 事業モデルの持続可能性
ソーダニッカの収益モデルは、化学品の安定した需要に支えられています。市場ニーズの変化に対しては、アジア市場への進出などで対応していますが、欧米経済の影響を受けるリスクも存在します。
5. 技術革新と主力製品
ソーダニッカは、化学品分野での技術革新に注力しており、特に機能材事業でのフィルム製品が主力となっています。これらの製品は、収益の重要な柱となっています。
6. 株価の評価
- EPS（会社予想）: 92.78円
- BPS（実績）: 1,301.18円
- PER（会社予想）: 12.20倍
- PBR（実績）: 0.87倍
現在の株価1,132円は、業界平均PER（12.1倍）と比較して適正範囲内ですが、PBRが1を下回っているため、株価は割安と見ることもできます。
7. テクニカル分析
株価は年初来高値1,300円からは下落しており、直近では1,112円から1,132円の範囲で推移しています。50日移動平均線（1,119.20円）付近での動きが見られ、短期的には横ばい傾向にあります。
8. 財務諸表分析
- 売上高: 64,356百万円（過去12か月）
- 営業利益: 2,308百万円（過去12か月）
- 純利益: 2,308百万円（過去12か月）
- ROE: 6.62%
- 自己資本比率: 37.1%
過去数年で売上と利益は増加傾向にあり、財務状態は安定しています。
9. 株主還元と配当方針
- 配当利回り（会社予想）: 3.53%
- 1株配当（会社予想）: 40.00円
- 配当性向: 31.50%
安定した配当を行っており、特別配当も実施しています。
10. 株価モメンタムと投資家関心
株価は直近でやや上昇傾向にありますが、全体的には横ばいです。信用倍率が低く、売り残が多いため、売り圧力が強い状況です。
11. 総評
ソーダニッカは化学品業界で安定した地位を築いており、特に苛性ソーダに強みがあります。財務状況も良好で、配当利回りも高いことから、株主還元に積極的です。株価は割安感があり、今後の市場動向や経営戦略の進捗が注目されます。
企業情報
| 銘柄コード | 8158 |
| 企業名 | ソーダニッカ |
| URL | http://www.sodanikka.co.jp/ |
| 市場区分 | プライム市場 |
| 業種 | 商社・卸売 – 卸売業 |
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