1. 企業情報
- 企業名: スミダコーポレーション株式会社
- 事業内容: スミダコーポレーションは、消費者向け電子機器、自動車、産業用途向けの電子部品やモジュールを設計、製造、販売しています。主な製品には、電力およびRFインダクタ、電力トランス、信号用磁気部品、EMCコイル、センサーおよびアクチュエーター、自動車用モジュール、医療機器用部品などがあります。
- 設立: 1956年1月16日
- 本社所在地: 東京都中央区入船3-7-2 KDX銀座イーストビル
- 従業員数: 14,461人
2. 業界のポジションと市場シェア
- 業界内での競争優位性: スミダコーポレーションは、コイル専業大手として自動車用電子部品を主軸に事業を展開しています。全生産を海外に移管しており、ベトナムでの生産拡大を進めています。
- 課題: EV関連需要の変動や欧州での事業構造改革費用が業績に影響を与えています。
3. 経営戦略と重点分野
- ビジョンと戦略: スミダコーポレーションは、グリーンエネルギー関連を重点分野とし、地産地消の体制づくりを進めています。
- 中期経営計画: 2024年から2026年までの3か年計画を発表し、EV関連の需要に対応するための体制強化を図っています。
4. 事業モデルの持続可能性
- 収益モデル: 主に自動車用電子部品の製造・販売を通じて収益を上げています。
- 市場ニーズの変化への適応力: EV関連市場の動向に応じた柔軟な対応が求められています。
5. 技術革新と主力製品
- 技術開発の動向: 電力トランスやインダクタの技術開発を進めており、EV関連の急速充電インフラに対応する製品を提供しています。
- 主力製品: 自動車用モジュール、電力トランス、RFインダクタなど。
6. 株価の評価
- EPS: 96.83円（会社予想）
- BPS: 1,774.64円（実績）
- PER: 10.38倍（会社予想）
- PBR: 0.57倍（実績）
- 評価: 業界平均と比較してPERが低く、PBRも低い水準にあります。
7. テクニカル分析
- 株価推移: 直近の株価は1,005円で、年初来高値1,264円、年初来安値771円の範囲内で推移しています。
- 現在の株価位置: 50日移動平均928.02円、200日移動平均974.78円を上回っており、上昇傾向にあります。
8. 財務諸表分析
- 売上: 147,523百万円（過去12か月）
- 営業利益: 5,660百万円（過去12か月）
- 純利益: 2,272百万円（過去12か月）
- ROE: 1.04%（実績）
- ROA: 1.94%（過去12か月）
- キャッシュフロー: 営業活動によるキャッシュフローは14,928百万円（過去12か月）
9. 株主還元と配当方針
- 配当利回り: 5.27%（会社予想）
- 配当性向: 85.25%
- 株主還元策: 配当を通じた株主還元を実施しています。
10. 株価モメンタムと投資家関心
- 株価の直近の変動傾向: 株価は上昇傾向にあり、出来高も増加しています。
- 影響要因: EV関連需要の変動や欧州での事業構造改革が株価に影響を与える可能性があります。
11. 総評
スミダコーポレーションは、電子部品業界におけるコイル専業大手として、特に自動車用電子部品に強みを持っています。EV関連市場の動向に応じた柔軟な対応が求められる中で、グリーンエネルギー関連を重点分野とした中期経営計画を進めています。株価は上昇傾向にあり、配当利回りも高水準を維持していますが、ROEやROAが低いため、効率的な資本運用が課題となっています。
企業情報
| 銘柄コード | 6817 |
| 企業名 | スミダコーポレーション |
| URL | http://www.sumida.com/ |
| 市場区分 | プライム市場 |
| 業種 | 電機・精密 – 電気機器 |
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