1. 企業情報

ダイニックは、書籍装丁用クロスから出発し、現在は不燃布、インテリア、情報関連、包材関連など多角的に事業を展開する企業です。基材・製膜技術を軸に、印刷情報関連、住生活環境関連、包材関連など幅広い分野で製品を提供しています。

2. 業界のポジションと市場シェア

ダイニックは、繊維製品業界に属し、多角的な事業展開を行っている点が特徴です。各事業分野における具体的な市場シェアに関する情報は、公開されている情報からは特定できません。
競合他社との比較や、各事業分野における競争優位性や課題については、詳細な情報が必要となります。

3. 経営戦略と重点分野

ダイニックは、中期経営計画「SOLID FOUNDATION2026」第2期目の達成に向けて取り組んでいます。
2025年3月期第3四半期決算短信によると、印刷情報関連事業、住生活環境関連事業、包材関連事業、その他事業を展開しており、印刷情報関連事業が好調な海外市場に牽引され増収となっています。

4. 事業モデルの持続可能性

ダイニックの事業モデルは、基材・製膜技術を軸に多角的な事業展開を行っており、様々な市場ニーズに対応できる柔軟性を持っています。
印刷情報関連事業、住生活環境関連事業、包材関連事業など、幅広い分野で製品を提供しており、市場ニーズの変化への適応力も高いと考えられます。
しかし、原材料価格や燃料価格の変動、地政学リスク、関税政策などの外部要因による影響を受ける可能性があります。

5. 技術革新と主力製品

ダイニックは、基材・製膜技術を軸に、様々な製品を提供しています。
主力製品としては、印刷情報関連製品、住生活環境関連製品、包材関連製品などが挙げられます。
技術開発の動向や独自性に関する具体的な情報は、公開されている情報からは特定できません。

6. 株価の評価

  • 株価: 788.0円
  • PER(会社予想): 4.71倍(業界平均12.6倍と比較して割安)
  • PBR(実績): 0.26倍(業界平均0.5倍と比較して割安)
  • EPS(会社予想): 167.35円
  • BPS(実績): 3,070.78円

PER、PBRともに業界平均と比較して割安であり、割安感があります。

7. テクニカル分析

直近10日間の株価推移を見ると、株価は786円から803円の間で変動しており、足元では788円となっています。
年初来高値は846円、年初来安値は633円であり、現在の株価は年初来高値と安値の中間に位置しています。
50日移動平均線(766.76円)と200日移動平均線(768.53円)を上回っており、短期・中期的に上昇トレンドにあると見ることができます。

8. 財務諸表分析

  • 売上高: 2024年3月期は421億円、2025年3月期(予想)は450億円と増収基調です。
  • 営業利益: 2024年3月期は12.3億円、2025年3月期(予想)は19億円と大幅な増益を見込んでいます。
  • 経常利益: 2024年3月期は8.1億円、2025年3月期(予想)は20億円と大幅な増益を見込んでいます。
  • 当期純利益: 2024年3月期は8.5億円、2025年3月期(予想)は14億円と大幅な増益を見込んでいます。
  • ROE(実績): 3.58%
  • ROA(過去12か月): 2.08%
  • 自己資本比率(実績): 40.7%
  • 売上高成長率(直近四半期): 2.40%
  • 営業利益率(過去12か月): 6.57%
  • 四半期利益成長率(前年比): 91.40%

財務状況は、増収増益基調であり、特に利益面での改善が顕著です。自己資本比率も40%を超えており、財務体質は安定しています。

9. 株主還元と配当方針

  • 配当利回り(会社予想): 3.81%
  • 1株配当(会社予想): 30.00円
  • 配当性向: 18.17%
  • 自社株買い: 情報なし

配当利回りは3.81%と、ある程度の水準を維持しています。配当性向も低く、今後の増配余地があると考えられます。

10. 株価モメンタムと投資家関心

  • 株価の直近の変動: 直近10日間の株価は、786円から803円の間で変動しており、上昇傾向にあります。
  • 出来高: 12,700株(2025年3月14日)
  • 信用倍率: 0.00倍
  • 株価への影響を与える要因: 業績の好調さ、配当利回り、PER・PBRの割安感などが、株価を押し上げる要因として考えられます。

    また、原材料価格や燃料価格の変動、地政学リスク、関税政策などの外部要因も株価に影響を与える可能性があります。

    11. 総評

    ダイニックは、多角的な事業展開と、増収増益という良好な業績が評価できます。
    PER、PBRの割安感、配当利回りも魅力です。
    テクニカル面でも、短期・中期的に上昇トレンドにあると見ることができます。
    今後の業績推移と、外部環境の変化に注意しながら、投資を検討する価値があると考えられます。


企業情報

銘柄コード 3551
企業名 ダイニック
URL http://www.dynic.co.jp/
市場区分 スタンダード市場
業種 素材・化学 – 繊維製品

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