1. 企業情報
企業名: サイバーリンクス株式会社
概要: Cyberlinks Co., Ltd.は主に日本の市場でクラウドサービスを提供しています。主に4つのセグメントで事業を展開しています：流通クラウド、政府クラウド、トラスト、モバイルネットワーク。
事業内容: 流通クラウドは食品小売業向けのERPシステム、食品卸売業向けEDIサービス、商品画像データベースなどの提供。政府クラウドは地方自治体向けの情報システム導入、防災行政無線システムの提供など。トラストはデジタル証明書発行サービス「CloudCerts」の提供。モバイルネットワークはドコモショップの運営。
設立年月日: 1964年5月28日
本社所在地: 和歌山市紀三井寺849-3
代表者名: 東 直樹
従業員数: 794人
2. 業界のポジションと市場シェア
業界内での競争優位性: 流通業・官公庁向けのクラウドサービスで強みを持ち、特に食品小売業向けのシステム「@rms」や自治体向けの情報システムの提供で高い評価を得ている。
課題: 海外市場への進出や新興技術への対応が課題。
3. 経営戦略と重点分野
経営陣のビジョン: 中期経営計画「トランスフォーメーション2025」を掲げ、DX推進と事業の効率化を重点的に推進している。
中期経営計画の具体的な施策:
- 流通クラウド事業：「@rms」シリーズの営業強化、企業間連携プラットフォーム「C2Platform」の展開。
- 官公庁クラウド事業：自治体DX関連サービスの提供拡大、トラスト事業との連携。
- トラスト事業：デジタル証明書発行サービス「CloudCerts」のサービス拡大、官公庁クラウド事業との連携。
- モバイルネットワーク事業：高価格帯端末の販売強化、店舗の効率化。
4. 事業モデルの持続可能性
収益モデル: クラウドサービスの提供による継続的な収益モデル。
市場ニーズへの適応力: DXやデジタル化への投資意欲の高まりに対応し、新たなサービスの開発や既存サービスの強化を進めている。
5. 技術革新と主力製品
技術開発の動向: デジタル証明書発行サービス「CloudCerts」の拡大や、自治体向けデジタル化サービスの提供を推進。
主力製品: 「@rms」シリーズ、CloudCerts、ドコモショップの運営。
6. 株価の評価
EPS（会社予想）: 102.66円
BPS（実績）: 719.97円
PER（会社予想）: 10.53倍
PBR（実績）: 1.50倍
現在の株価との比較: 株価は1081円で、PERに基づく予想株価は1082円（102.66 / 10.53）。現在の株価は予想株価とほぼ同等。
7. テクニカル分析
株価推移: 直近10日間の株価は1081円から1138円の間で変動。
高値圏か安値圏か: 50日移動平均線900.98円、200日移動平均線797.74円を上回っており、高値圏に位置している。
8. 財務諸表分析
売上高（過去12か月）: 15.87B円（前年比10.80%増）
利益率: 営業利益率11.73%、ROE10.46%
キャッシュフロー: 営業CF1.15B円、総CF-341.12M円
過去数年分の傾向: 売上高、利益率、ROEは上昇傾向。
9. 株主還元と配当方針
配当利回り（会社予想）: 2.78%
1株配当（会社予想）: 30.00円
配当性向: 23.07%
自社株買い: 自己株口で保有株数216,000株（1.9%）
10. 株価モメンタムと投資家関心
株価の直近の変動傾向: 直近10日間で1081円から1138円の間で変動。
株価への影響を与える要因: 業績予想の上方修正、新製品の発表、市場のDX投資意欲の高まり。
11. 総評
サイバーリンクス株式会社は、日本のクラウドサービス市場で強みを持つ企業であり、特に流通業・官公庁向けのサービスで高い評価を得ている。経営陣は中期経営計画に基づき、DX推進と事業効率化を重点的に推進している。財務面では、売上高、利益率、ROEが上昇傾向にあり、株価も高値圏に位置している。技術革新にも力を入れており、主力製品である「@rms」シリーズやCloudCertsの拡大が期待される。株価の評価は妥当であり、投資家からの関心も高まっている。
企業情報
| 銘柄コード | 3683 |
| 企業名 | サイバーリンクス |
| URL | https://www.cyber-l.co.jp/ |
| 市場区分 | スタンダード市場 |
| 業種 | 情報通信・サービスその他 – 情報・通信業 |
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