1. 企業情報
- 企業名: TDK株式会社
- 設立: 1935年12月7日
- 所在地: 東京都中央区日本橋2-5-1 日本橋高島屋三井ビルディング
- 代表者名: 齋藤 昇
- 従業員数: 106,374人
- 事業内容: TDKは電子部品の製造・販売を手掛ける企業で、主に以下のセグメントで事業を展開しています。
- 受動部品: セラミックコンデンサ、アルミ電解コンデンサ、インダクティブデバイスなど
- センサ応用製品: 温度・圧力センサ、磁気センサ、MEMSセンサ
- 磁気応用製品: HDD用ヘッド、HDD用サスペンション、マグネット
- エナジー応用製品: 二次電池、電源
- その他: メカトロニクス製造設備、スマートフォン向けカメラモジュール用マイクロアクチュエータ
2. 業界のポジションと市場シェア
- 業界内ポジション: 電子部品業界において、TDKはHDD用磁気ヘッドや二次電池などで強みを持っています。
- 競争優位性と課題: ICT市場向け製品の販売増加が見込まれる一方で、為替変動や競合他社の動向が課題となります。
3. 経営戦略と重点分野
- 経営戦略: ICT市場向け製品の強化を図り、エレクトロニクス市場でのシェア拡大を目指しています。
- 重点分野: 二次電池やセンサ応用製品の開発に注力しています。
4. 事業モデルの持続可能性
- 収益モデル: 主力製品のHDD用磁気ヘッドや二次電池が収益を牽引しています。
- 市場ニーズの変化への適応力: ICT市場の需要増に対応するための製品開発が進行中です。
5. 技術革新と主力製品
- 技術開発の動向: センサ技術やエナジー応用製品の開発に力を入れています。
- 主力製品: HDD用磁気ヘッド、二次電池、センサ応用製品が収益の柱となっています。
6. 株価の評価
- EPS: 84.33円
- BPS: 997.53円
- PER: 18.61倍（業界平均24.2倍）
- PBR: 1.57倍（業界平均1.6倍）
- 現在の株価（1,569円）は、業界平均と比較してやや割安感があります。
7. テクニカル分析
- 株価推移: 直近の株価は1,569円で、年初来高値2,241円からは下落していますが、年初来安値1,277円からは上昇しています。
- 現在の株価位置: 株価は50日移動平均線（1,763.73円）と200日移動平均線（1,893.95円）を下回っており、短期的には安値圏にあります。
8. 財務諸表分析
- 売上: 2,103,876百万円（過去12か月）
- 営業利益: 172,893百万円（過去12か月）
- 純利益: 124,687百万円（過去12か月）
- ROE: 7.88%
- ROA: 3.98%
- 過去数年間で売上と利益は増加傾向にありますが、利益成長率は鈍化しています。
9. 株主還元と配当方針
- 配当利回り: 1.78%
- 配当性向: 29.29%
- 自社株買い: 特に言及なし
- 配当は安定しており、配当性向も健全な水準です。
10. 株価モメンタムと投資家関心
- 株価の変動傾向: 直近ではやや下落傾向にありますが、長期的な成長が期待されています。
- 影響要因: 為替変動やICT市場の需要が株価に影響を与える可能性があります。
11. 総評
TDKは電子部品業界での競争力を持ち、特にHDD用磁気ヘッドや二次電池での強みがあります。ICT市場の需要増加に対応した製品開発が進んでおり、今後の成長が期待されます。株価は短期的には安値圏にあるものの、長期的な視点での投資価値が評価される可能性があります。財務状況も健全で、配当利回りも安定しています。
企業情報
| 銘柄コード | 6762 |
| 企業名 | TDK |
| URL | https://www.tdk.com/ |
| 市場区分 | プライム市場 |
| 業種 | 電機・精密 – 電気機器 |
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