1. 企業情報
オーナンバ株式会社は、電線・ケーブル、ワイヤーハーネス、新エネルギー関連製品、ハーネス加工用機械・部品の製造販売を行う企業です。主な顧客は民生機器、情報オフィス機器、産業用電子機器メーカーであり、特に民生機器用電線ハーネスで高いシェアを誇ります。太陽光発電制御システムなどの新エネルギー関連製品も手掛けており、グローバルな総合配線システムメーカーを目指しています。
2. 業界のポジションと市場シェア
オーナンバは、ワイヤーハーネス分野で国内首位クラスの地位を確立しています。競争優位性としては、多様な製品ラインナップと高い技術力、顧客ニーズへの対応力が挙げられます。課題としては、市況変動や原材料価格の高騰、競合他社との価格競争などが考えられます。
3. 経営戦略と重点分野
オーナンバは、中期経営計画「PROGRESS 2026」を策定し、「グローバルな総合配線システムメーカー」の実現を目指しています。具体的には、成長戦略、生産戦略、経営基盤強化、資本コストを意識した経営を推進しています。重点分野としては、ワイヤーハーネス事業の強化に加え、新エネルギー関連製品の拡充が挙げられます。
4. 事業モデルの持続可能性
オーナンバの収益モデルは、ワイヤーハーネスや電線などの製品販売が中心であり、安定した需要が見込めます。市場ニーズの変化への適応力としては、自動車、産業機器、家電など幅広い分野に対応できる製品開発力、顧客ニーズに合わせたカスタマイズ対応などが強みです。
5. 技術革新と主力製品
オーナンバは、ワイヤーハーネスや電線に関する高い技術力を有しています。主力製品は、民生機器向けのワイヤーハーネスであり、テレビや産業機器向けに強みを持っています。また、太陽光発電制御システム「PVU-Finder」や自己消費型統合システム「E&E-Solution」などの新エネルギー関連製品も展開しています。
6. 株価の評価
- PER（会社予想）: 7.32倍 (業界平均: 14.5倍)
- PBR（実績）: 0.46倍 (業界平均: 0.7倍)
- EPS（会社予想）: 135.39円
- BPS（実績）: 2,144.22円
上記の指標から、オーナンバの株価は、同業他社と比較して割安な水準にあると判断できます。
7. テクニカル分析
直近10日間の株価は、985円から999円の範囲で推移しており、991円で取引されています。年初来高値は1,368円、年初来安値は830円であり、現在の株価は年初来安値から上昇傾向にあります。50日移動平均線は1018.06円、200日移動平均線は1104.49円であり、株価はこれらの移動平均線を下回っています。
8. 財務諸表分析
- 売上高: 過去12ヶ月で448億円と、堅調に推移しています。
- 営業利益: 過去12ヶ月で18.5億円。
- 当期純利益: 過去12ヶ月で27.8億円。
- ROE（実績）: 11.35%
- ROA（過去12か月）: 3.55%
- 自己資本比率（実績）: 65.5%
過去の財務データと比較すると、売上高は増加傾向にあり、利益も安定しています。自己資本比率も高く、財務体質は良好です。
9. 株主還元と配当方針
- 配当利回り（会社予想）: 4.14%
- 1株配当（会社予想）: 41.00円
- 配当性向: 21.45%
オーナンバは、高い配当利回りを維持しており、株主還元に積極的な姿勢を示しています。
10. 株価モメンタムと投資家関心
直近の株価は、1000円前後で推移しており、方向感は定まっていません。信用買残は増加傾向にあり、個人投資家の関心も高まっていると考えられます。株価への影響要因としては、業績動向、業界の動向、為替相場の変動などが挙げられます。
11. 総評
オーナンバは、ワイヤーハーネス分野で高い競争力を持つ企業であり、安定した収益基盤を築いています。財務体質も良好であり、株主還元にも積極的です。株価は割安な水準にあり、今後の業績拡大や株価上昇の可能性も期待できます。ただし、市況変動や原材料価格の高騰、競合他社との競争激化などのリスク要因も考慮する必要があります。投資判断は、これらの情報を総合的に勘案し、ご自身の責任において行ってください。
企業情報
| 銘柄コード | 5816 |
| 企業名 | オーナンバ |
| URL | http://www.onamba.co.jp/ |
| 市場区分 | スタンダード市場 |
| 業種 | 鉄鋼・非鉄 – 非鉄金属 |
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