1. 企業情報
企業名: 日本ドライケミカル株式会社
概要: 日本ドライケミカルは、防災設備の設計、製造、販売を主要事業とする企業です。主に消火設備、消防車、防災用品を製造・販売しています。また、防災設備のメンテナンスサービスも提供しています。
事業内容:
- 防災設備の設計・施工・保守点検
- 消火器及び消防自動車の製造・販売
- 防災用品の仕入・販売
設立年月日: 1955年4月23日
従業員数: 1,150人
代表者名: 亀井 正文
住所: 〒114-0014 東京都北区田端6-1-1 田端ASUKAタワー
2. 業界のポジションと市場シェア
業界内での競争優位性: 日本ドライケミカルは防災設備市場において高い専門性と実績を持ち、総合防災企業としての地位を確立しています。特に大型案件の受注において強みを持ち、防災設備の設計・施工・保守点検において高い評価を得ています。
市場シェア: 防災設備市場においてトップクラスのシェアを有しています。特に消防車の製造においては国内トップクラスの企業です。
3. 経営戦略と重点分野
経営陣が掲げるビジョンや戦略: 総合防災企業としての地位を強化し、製品ラインナップの拡充と積極的な営業活動を推進しています。
中期経営計画の具体的な施策や重点分野:
- 総合防災企業としての立ち位置を強化
- 製品ラインナップの拡充
- 積極的な営業活動の推進
4. 事業モデルの持続可能性
収益モデルや市場ニーズの変化への適応力: 防災設備市場は長期的に安定した需要が見込まれる分野であり、事業モデルの持続可能性は高いと言えます。特に防災・減災を目的とした公共事業や都市部の大規模再開発による需要拡大が見込まれます。
5. 技術革新と主力製品
技術開発の動向や独自性: 技術革新により、先進的な防災設備の開発に取り組んでおり、特に消火器及び消防車の技術革新において独自性を持っています。
収益を牽引している製品やサービス: 消防車、防災設備、防災用品が主力製品です。
6. 株価の評価
EPSやBPSに基づく計算等を用いて、現在の株価との比較:
- EPS（会社予想）: 492.46円
- BPS（実績）: 3,673.13円
- PER（会社予想）: 8.31倍
- PBR（実績）: 1.11倍
現在の株価4090円に対して、PERは8.31倍と業界平均PER10.7より低い水準であり、割安な評価となっています。
7. テクニカル分析
株価推移を参照して、現在の株価が高値圏か安値圏か:
- 52週高値: 4585円
- 52週安値: 2151円
- 現在の株価: 4090円
現在の株価は52週高値から下落しており、安値圏に位置しています。
8. 財務諸表分析
売上、利益、キャッシュフロー、ROE、ROAなどの指標を評価:
- 売上高（過去12か月）: 54.79B円
- 利益率（過去12か月）: 7.00%
- 営業利益率（過去12か月）: 12.31%
- ROE（実績）: 14.55%
- ROA（実績）: 6.94%
財務指標は健全性を示しており、ROEとROAは高い水準を維持しています。
9. 株主還元と配当方針
配当利回りや配当性向の分析:
- 配当利回り（会社予想）: 1.34%
- 年間配当予想: 55.00円
- 配当性向: 8.53%
配当利回りは低めですが、株主還元は積極的に行っています。
自社株買いなどの株主還元策:
- 自己株式保有数: 480,722株
自己株式の保有を行っており、株主還元の一環として自社株買いを実施しています。
10. 株価モメンタムと投資家関心
株価の直近の変動傾向（上昇・下降の勢い）:
- 直近10日間の株価は上昇傾向にあり、特に3月18日以降上昇が顕著です。
株価への影響を与える要因:
- 業績予想の修正及び配当予想の修正（増配）に関するお知らせ
- 防災設備市場の需要拡大期待
11. 総評
各分析結果を簡潔にまとめ、全体的な見解を整理:
日本ドライケミカルは防災設備市場において高い競争力を持ち、特に防災設備の設計・施工・保守点検、消防車の製造においてトップクラスの企業です。経営戦略は総合防災企業としての地位強化と製品ラインナップの拡充に焦点を当てており、事業モデルの持続可能性は高いと言えます。財務面では健全な指標を示しており、ROEとROAは高い水準を維持しています。株価は52週安値から下落しており、割安な評価となっています。投資家は防災設備市場の需要拡大と自社株買いによる株主還元に注目する可能性があります。
企業情報
| 銘柄コード | 1909 |
| 企業名 | 日本ドライケミカル |
| URL | http://www.ndc-group.co.jp/ |
| 市場区分 | スタンダード市場 |
| 業種 | 機械 – 機械 |
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