1. 企業情報
- 事業内容: 森トラスト系のマンション開発・販売を主力とする企業。大阪府を中心に近畿圏で高い販売実績を誇る。リフォームや戸建住宅事業も展開。
- 特徴: 森トラストの連結子会社であり、安定した経営基盤を持つ。
2. 業界のポジションと市場シェア
- ポジション: 近畿圏のマンション供給戸数でトップクラスの実績を持つ。
- 競争優位性: 大阪を中心とした地域密着型の事業展開により、高いブランド力と顧客基盤を構築。
- 課題: 用地価格や建築コストの上昇、金利変動など、不動産業界特有のリスクに直面。
3. 経営戦略と重点分野
- 経営ビジョン: 詳細なビジョンは不明だが、近畿圏での事業拡大と収益性向上を目指していると推測される。
- 中期経営計画: 2025年3月期の決算短信からは、具体的な中期経営計画に関する情報は得られない。
- 重点分野:
- マンション分譲事業の強化
- その他事業（不動産賃貸、管理、リフォームなど）の拡大
- 国内外の投資家への販売強化
4. 事業モデルの持続可能性
- 収益モデル: マンション販売を主軸とし、ストック収入となる不動産賃貸や管理事業も展開。
- 市場ニーズへの適応力: インバウンド需要の回復や、国内外の投資家の投資意欲を取り込む戦略を進めている。
- 課題: 不動産市況の変動、金利上昇による住宅ローンへの影響など、外部環境の変化に左右されやすい。
5. 技術革新と主力製品
- 技術開発: 決算短信からは、具体的な技術開発に関する情報は得られない。
- 主力製品: 近畿圏を中心に展開する分譲マンション。
6. 株価の評価
- PER: 7.71倍（会社予想）
- PBR: 0.93倍（実績）
- EPS: 563.85円（会社予想）
- BPS: 4,660.86円（実績）
- 評価: 同業他社と比較して、PER、PBRともに割安感がある。EPS、BPSも高く、財務基盤は安定している。
7. テクニカル分析
- 株価推移:
- 直近10日間の株価は4270円から4500円の間で変動しており、4345円で推移している。
- 年初来高値5,080円、年初来安値3,220円。
- 50日移動平均線：4478.90円、200日移動平均線：4488.15円。
- 判断: 50日、200日移動平均線を下回っており、高値圏からは調整局面にあると判断できる。
8. 財務諸表分析
- 売上高: 過去5年間で増加傾向。2024年3月期は799億円。
- 営業利益: 過去5年間で増加傾向。2024年3月期は94.8億円。
- 経常利益: 過去5年間で増加傾向。2024年3月期は93.7億円。
- 当期純利益: 過去5年間で増加傾向。2024年3月期は61.5億円。
- ROE: 11.76%（実績）
- ROA: 5.71%（過去12か月）
- 自己資本比率: 39.6%（実績）
- 評価: 収益性、財務健全性ともに良好。売上高、利益ともに増加傾向にあり、安定した経営状況を示している。
9. 株主還元と配当方針
- 配当利回り: 4.14%（会社予想）
- 1株配当: 180.00円（会社予想）
- 配当性向: 26.80%
- 株主還元策: 配当による還元を重視。
- 評価: 安定した配当利回りで、株主還元に積極的な姿勢を示している。
10. 株価モメンタムと投資家関心
- 株価モメンタム: 直近では、株価はやや下落傾向にある。
- 株価への影響要因:
- 不動産市況の変動
- 金利動向
- 用地価格や建築コスト
- インバウンド需要の動向
- 決算発表の内容
- 信用取引:
- 信用買残：73,000株（前週比+7,900株）
- 信用売残：243,800株（前週比+97,900株）
- 信用倍率：0.30倍
- 評価: 信用倍率が低く、売り残が多い状況。
11. 総評
- エスリードは、近畿圏を地盤とするマンション開発・販売会社であり、安定した収益基盤を持つ。
- 財務状況は良好で、株主還元にも積極的。
- 株価は割安感があり、配当利回りも高い。
- ただし、不動産市況の変動や金利動向など、外部環境の影響を受けやすい点に注意が必要。
- テクニカル面では、高値圏からの調整局面にある。
企業情報
| 銘柄コード | 8877 |
| 企業名 | エスリード |
| URL | https://www.eslead.co.jp/ |
| 市場区分 | プライム市場 |
| 業種 | 不動産 – 不動産業 |
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