1. 企業情報
T.S.I（Terminalcare Support Institute Inc.）は、京都・滋賀を中心に介護サービス付き住宅の運営、訪問介護サービス、および不動産事業を展開する企業です。サービス付き高齢者向け住宅「アンジェス」を運営し、高齢者向けの住まいと介護サービスを一体的に提供しています。
2. 業界のポジションと市場シェア
T.S.Iは、高齢化が進む日本において、介護サービスを提供する企業として事業を展開しています。介護業界は、需要が高く、安定した市場ですが、競合も多く、人材確保やサービスの質の維持が課題となります。T.S.Iは、地域密着型のサービス提供を通じて、一定の顧客基盤を築いていると考えられます。
3. 経営戦略と重点分野
T.S.Iの経営戦略や中期経営計画に関する具体的な情報は、公開されている情報からは詳細を把握できませんでした。しかし、事業内容から、高齢者向け住宅の拡充、訪問介護サービスの強化、不動産事業との連携などが、重点分野として考えられます。
4. 事業モデルの持続可能性
T.S.Iの事業モデルは、高齢化という社会的なニーズに対応しており、安定した需要が見込めます。しかし、介護業界は、人件費や運営コストの上昇、競合の激化などのリスクも存在します。これらの課題に対応するため、効率的な運営、サービスの質の向上、新たなサービスの開発などが重要となります。
5. 技術革新と主力製品
T.S.Iは、技術革新に関する具体的な情報は公開されていません。主力製品は、サービス付き高齢者向け住宅「アンジェス」と、訪問介護サービスです。
6. 株価の評価
- 株価: 843.0円（2025年3月19日終値）
- PER（会社予想）: 10.15倍
- PBR（実績）: 0.98倍
- EPS（会社予想）: 83.83円
- BPS（実績）: 865.32円
PERは業界平均（25.7倍）と比較して低く、割安感があります。PBRは1倍を下回っており、割安と判断できます。EPSとBPSから、企業の収益性と資産価値を評価できます。
7. テクニカル分析
直近10日間の株価推移を見ると、株価は840円台で推移しており、年初来安値（750円）からは上昇していますが、年初来高値（2,064円）からは大きく下落しています。50日移動平均線（889.56円）と200日移動平均線（966.58円）を下回っており、テクニカル的には弱気な状況と見られます。
8. 財務諸表分析
- 売上高: 過去12ヶ月で4,358.88百万円と、堅調に推移しています。
- 営業利益: 過去12ヶ月で72.06百万円と、利益率は5.21%です。
- 当期純利益: 過去12ヶ月で93.94百万円と、前期から減少しています。
- ROE（実績）: 9.04%
- ROA（過去12か月）: 1.86%
- 自己資本比率（実績）: 27.3%
売上高は増加傾向ですが、利益は減少傾向にあります。ROEは9.04%と、一定の収益性を示しています。自己資本比率は27.3%と、財務基盤はやや脆弱です。
9. 株主還元と配当方針
- 配当利回り（会社予想）: 0.00%
- 1株配当（会社予想）: 0.00円
T.S.Iは、無配当の方針です。
10. 株価モメンタムと投資家関心
直近の株価は、やや下落傾向にあります。信用買い残が113,500株と多く、今後の株価変動に影響を与える可能性があります。
11. 総評
T.S.Iは、高齢化社会に対応した介護サービスを提供する企業であり、安定した需要が見込めます。PER、PBRは割安感がありますが、業績は伸び悩んでおり、株価も低迷しています。財務状況は、自己資本比率が低く、改善の余地があります。今後の事業展開や業績の回復に注目する必要があります。投資判断は、ご自身の責任において行ってください。
企業情報
| 銘柄コード | 7362 |
| 企業名 | T.S.I |
| URL | http://www.t-s-i.jp/ |
| 市場区分 | グロース市場 |
| 業種 | 情報通信・サービスその他 – サービス業 |
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