1. 企業情報
小倉クラッチは、クラッチ・ブレーキ部品の専門メーカーです。自動車用エアコンクラッチで世界トップシェアを誇り、産業機械向けクラッチも手掛けています。
* 事業内容: 輸送機器用（自動車向けエアコンクラッチなど）、一般産業用（工作機械、建設機械向けなど）、その他（防災関連など）
* 特徴: 自動車業界向けと一般産業向けの幅広い製品ラインナップ、グローバルな事業展開
2. 業界のポジションと市場シェア
- 業界内でのポジション: 産業用クラッチ分野で大手の一角を占め、自動車用エアコンクラッチでは世界トップクラスのシェアを持っています。
- 競争優位性: 自動車業界における高い技術力と豊富な実績、グローバルなサプライチェーン
- 課題: 自動車業界の変革期における事業戦略の適応、景気変動の影響を受けやすい
3. 経営戦略と重点分野
- 経営ビジョン: 不明
- 中期経営計画: 不明
- 重点分野: 自動車関連事業の強化、新技術・新製品の開発、グローバル展開の加速
4. 事業モデルの持続可能性
- 収益モデル: 自動車業界と一般産業向けの製品販売、アフターサービス
- 市場ニーズの変化への適応力: 電気自動車（EV）シフトへの対応、省エネ・高効率化技術の開発
5. 技術革新と主力製品
- 技術開発の動向: 自動車用クラッチの軽量化、高耐久性、高効率化、産業用クラッチの省エネ化、自動化
- 主力製品: 自動車用エアコンクラッチ、産業用クラッチ、ブレーキ
6. 株価の評価
- PER（会社予想）: 26.35倍
- PBR（実績）: 0.30倍
- EPS（会社予想）: 120.30円
- BPS（実績）: 10,613.65円
PERは業界平均（10.7倍）と比較して割高です。PBRは割安感があります。
7. テクニカル分析
- 株価推移: 直近の株価は3,170円。年初来高値3,540円、年初来安値2,921円。
- 移動平均線: 50日移動平均線は3,211.40円、200日移動平均線は3,205.94円。
- 直近の株価変動: 2025年3月19日は3,170円で取引されており、過去10日間の株価は3,180円近辺で推移しており、高値圏にあるとは言えません。
8. 財務諸表分析
- 売上高: 2024年3月期は434億9100万円。過去5年間では、2023年3月期に442億100万円とピークを迎え、2024年3月期は若干減少。
- 営業利益: 2024年3月期は-3億2000万円と赤字。
- 経常利益: 2024年3月期は-5000万円と赤字。
- 当期純利益: 2024年3月期は-5億9800万円と赤字。
- ROE: 2024年3月期は-3.93%とマイナス。
- 自己資本比率: 31.6%
- セグメント別: 2024年12月期（3Q累計）では、輸送機器用事業が売上高239億6400万円、セグメント利益2億8500万円、一般産業用事業が売上高87億800万円、セグメント利益1億900万円。
- 財務状況: 2025年3月期3Qの決算短信によると、売上高は増加、営業利益、経常利益、四半期純利益は黒字化。自己資本比率は34.5%と改善。
9. 株主還元と配当方針
- 配当性向: 56.12%
- 株主還元策: 2024年3月期の年間配当は50円。
10. 株価モメンタムと投資家関心
- 株価の変動傾向: 直近10日間の出来高は低調で、株価は3,180円近辺で小動き。
- 株価への影響: 業績動向、自動車業界の動向、新製品・新技術の開発状況、為替相場などが影響を与える可能性があります。
11. 総評
小倉クラッチは、自動車用エアコンクラッチで世界トップシェアを誇るクラッチメーカーです。直近の業績は回復傾向にありますが、2024年3月期は赤字決算でした。PERは割高、PBRは割安です。テクニカル面では、株価は50日、200日移動平均線近辺で推移しています。今後の業績回復と、自動車業界の変革への対応が注目されます。
企業情報
| 銘柄コード | 6408 |
| 企業名 | 小倉クラッチ |
| URL | http://www.oguraclutch.co.jp/ |
| 市場区分 | スタンダード市場 |
| 業種 | 機械 – 機械 |
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