1. 企業情報
- 事業内容: テラプローブは、半導体テスト工程を受託する企業です。具体的には、ウェハテスト、最終テスト、テスト技術開発、人材派遣などを手掛けています。主な顧客はメモリやシステムLSIメーカーで、台湾のPowertech Technology Inc.（PTI）の子会社です。
- 市場区分: スタンダード（内国株式）
- セグメント: メモリ製品とロジック製品（売上高の大部分をロジック製品が占める）
- 特徴: 半導体テストという専門性の高い分野に特化し、台湾PTIとの連携を通じて事業を展開しています。
2. 業界のポジションと市場シェア
- 業界: 半導体製造装置・材料業界
- ポジション: 半導体テスト受託サービスを提供する企業として、特定の分野に強みを持っています。
- 競争優位性: PTIの子会社であることによる技術力や顧客基盤、テスト技術の開発力などが強みと考えられます。
- 課題: 半導体市場全体の動向に業績が左右されやすいこと、競争激化による価格競争リスクなどが挙げられます。
3. 経営戦略と重点分野
- 経営ビジョン: 詳細な経営ビジョンは開示されていませんが、半導体テスト受託サービスにおける技術力向上、顧客との関係強化などが重要と考えられます。
- 中期経営計画: 中期経営計画に関する具体的な情報は開示されていません。
- 重点分野: メモリ製品、ロジック製品向けのテストサービスが中心です。
4. 事業モデルの持続可能性
- 収益モデル: 半導体テストサービスの提供による収益が中心です。
- 市場ニーズへの適応力: 半導体市場の技術革新や需要変動への対応が重要です。先端半導体への対応や、顧客ニーズに合わせたテストサービスの提供が求められます。
5. 技術革新と主力製品
- 技術開発: テスト技術の開発、テストプログラムの開発などが重要です。
- 主力製品: メモリ、システムLSI向けのテストサービスが収益を牽引しています。
6. 株価の評価
- 株価: 3,125.0円（2025年3月19日終値）
- EPS: 439.12円（過去12ヶ月実績）
- BPS: 4,111.57円（実績）
- PER: 算出不可（会社予想EPSが未発表のため）
- PBR: 0.76倍（実績）
- 評価: PBRは1倍を下回っており、割安感があります。PERは算出できませんが、EPSは堅調に推移しています。
7. テクニカル分析
- 株価推移:
- 年初来高値: 8,190円
- 年初来安値: 2,630円
- 直近10日間の株価は、3,105円から3,195円の間で推移しており、やや低調な動きです。
- 50日移動平均線: 3,231.10円
- 200日移動平均線: 3,535.04円
- 判断: 株価は年初来高値から大きく下落しており、200日移動平均線も下回っているため、現時点では低迷していると判断できます。
8. 財務諸表分析
- 売上高: 過去数年間、売上高は増加傾向にありましたが、直近では伸びが鈍化しています。
- 利益: 営業利益、経常利益、当期純利益は、2024年12月期に減少しています。
- キャッシュフロー: 営業キャッシュフローは堅調に推移しています。
- ROE: 9.81%（実績）
- ROA: 5.94%（過去12ヶ月）
- 自己資本比率: 49.6%（2024年12月期）
- 分析: 収益性は低下傾向にありますが、財務体質は比較的良好です。
9. 株主還元と配当方針
- 配当利回り: 6.98%（会社予想）
- 配当性向: 25.05%
- 株主還元策: 年間の配当は110円を予定しています。
10. 株価モメンタムと投資家関心
- 株価モメンタム: 直近の株価は下落傾向にあり、モメンタムは弱いです。
- 株価への影響要因: 半導体市場の動向、顧客からの受注状況、新技術の開発状況、業績予想などが影響を与えると考えられます。
11. 総評
テラプローブは、半導体テスト受託サービスを提供する企業であり、PBRは割安な水準にあります。しかし、直近の業績は減益傾向にあり、株価も低迷しています。半導体市場の動向に左右されやすいため、今後の業績回復には、市場環境の変化への対応や、技術力の向上が重要となります。配当利回りは高いですが、今後の業績動向を注視する必要があります。
企業情報
| 銘柄コード | 6627 |
| 企業名 | テラプローブ |
| URL | http://www.teraprobe.com/ |
| 市場区分 | スタンダード市場 |
| 業種 | 電機・精密 – 電気機器 |
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