1. 企業情報
- 企業名: 井村屋グループ株式会社
- 設立年月日: 1947年4月8日
- 所在地: 三重県津市高茶屋7-1-1
- 代表者名: 大西安樹
- 従業員数: 965人
- 平均年齢: 37.4歳
- 平均年収: 5,770千円
- 事業内容: 菓子、加工食品、冷菓、調味料などの製造・販売。特にあずきを使った製品に強みを持つ。国内外に展開し、多角化を進めている。
2. 業界のポジションと市場シェア
井村屋グループは、食品業界の中でも特に菓子や冷菓において強い存在感を持ち、あずきを使った製品で競争優位性を有する。市場シェアは明確ではないが、独自の製品ラインナップとブランド力で一定の地位を確保している。
3. 経営戦略と重点分野
- ビジョン: 「Value Innovation 2026 (新価値創造)」を掲げ、持続的な成長を目指す。
- 中期経営計画: 2030年を見据えた成長戦略の実行と経営基盤の強化を進める。特に、調味料事業の強化と地域貢献を重視。
4. 事業モデルの持続可能性
井村屋グループは、あずきを中心とした製品群で安定した収益を上げており、原材料価格や物流費の変動に対しても価格改定やコスト削減で対応している。市場ニーズの変化に柔軟に対応できる体制を整えている。
5. 技術革新と主力製品
- 技術開発: 「SuMPO EPD」認証を取得した製品を展開するなど、環境に配慮した製品開発を進めている。
- 主力製品: 「BOXあずきバーシリーズ」などの冷菓が収益を牽引。
6. 株価の評価
- EPS（会社予想）: 141.40円
- BPS（実績）: 1,726.24円
- PER（会社予想）: 17.53倍（業界平均19.5倍）
- PBR（実績）: 1.44倍（業界平均1.3倍）
- 現在の株価は、業界平均に比べてやや割高な水準。
7. テクニカル分析
- 株価推移: 直近の株価は2479円で、年初来高値2635円、安値2300円の中間に位置している。
- 移動平均線: 50日移動平均線2444.58円、200日移動平均線2461.52円を上回っており、安定した推移を示す。
8. 財務諸表分析
- 売上高: 48,222,571千円（過去12か月）
- 営業利益: 2,537,024千円
- 純利益: 1,930,674千円
- ROE（実績）: 9.74%
- 自己資本比率（実績）: 55.1%
- 過去数年間で売上・利益ともに増加傾向にあり、財務の健全性も高い。
9. 株主還元と配当方針
- 配当利回り（会社予想）: 1.25%
- 1株配当（会社予想）: 31.00円
- 配当性向: 19.94%と低く、今後の配当増額余地がある。
10. 株価モメンタムと投資家関心
- 株価変動傾向: 直近の株価は上昇傾向にあり、出来高も増加している。
- 影響要因: 原材料価格の変動や消費動向が株価に影響を与える可能性がある。
11. 総評
井村屋グループは、あずきを中心とした製品で独自のポジションを確立しており、安定した成長を続けている。財務状況も健全で、配当政策にも余地がある。ただし、原材料価格や物流費の変動には注意が必要である。株価は業界平均に比べてやや割高だが、安定した業績が続く限り、投資家の関心を集め続けるだろう。
企業情報
| 銘柄コード | 2209 |
| 企業名 | 井村屋グループ |
| URL | http://www.imuraya-group.com/ |
| 市場区分 | プライム市場 |
| 業種 | 食品 – 食料品 |
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