1. 企業情報
- 事業内容: 勤怠・業務管理クラウドサービス「TeamSpirit」を提供。セールスフォースと提携し、勤怠・工程管理などを一体型で提供しています。大企業への展開に注力しています。
- 特徴: クラウド型のERPソリューションを提供し、企業のバックオフィス業務を効率化することを目指しています。
2. 業界のポジションと市場シェア
- 業界: 情報・通信業、ソフトウェアアプリケーション業界に属します。
- 競争環境: 勤怠管理、業務管理のクラウドサービス市場は競争が激化しており、多くの競合他社が存在します。
- 競争優位性: セールスフォースとの連携によるプラットフォームの強み、大企業への注力による顧客基盤の拡大が期待されます。
- 課題: 競合との差別化、市場シェアの拡大、大企業向けサービスの浸透が課題です。
3. 経営戦略と重点分野
- 経営ビジョン: 多様な働き方への対応、人的資本経営への貢献を目指しています。
- 中期経営計画:
- エンタープライズセグメントでの成長加速
- ミッド・スモールセグメントでの成長維持
- 新規領域の創出
- 重点分野: 大企業向けサービスの強化、新規顧客の獲得、クラウドサービスの機能拡充、AI議事録ソリューション「Synclog」の展開。
4. 事業モデルの持続可能性
- 収益モデル: クラウドサービスのライセンス収入と、プロフェッショナルサービス収入が主な収益源です。
- 市場ニーズへの適応力: フルリモートワークやハイブリッドワークの普及、人的資本経営への関心の高まりなど、市場ニーズの変化に対応したサービス提供が重要です。
- 持続可能性: 継続的なサービス改善、顧客獲得、競合との差別化が、事業の持続可能性を左右します。
5. 技術革新と主力製品
- 技術開発: クラウド技術を活用したサービスの提供、AI技術の導入による機能強化が重要です。
- 主力製品: クラウド型ERPソリューション「TeamSpirit」が収益を牽引しています。
- 製品の独自性: セールスフォースとの連携、勤怠・工数管理など一体型のサービス提供が強みです。
6. 株価の評価
- 株価: 447.0円
- PER (会社予想): 69.95倍 (業界平均: 66.2)
- PBR (実績): 5.80倍 (業界平均: 3.5)
- EPS (会社予想): 6.39円
- BPS (実績): 77.08円
- 評価: PERは業界平均をやや上回っており、PBRは業界平均を大きく上回っています。
7. テクニカル分析
- 株価推移:
- 年初来高値: 517円
- 年初来安値: 290円
- 直近10日間の株価は、412円から455円の間を変動しています。
- 現状: 直近の株価は、年初来高値に近づきつつあり、上昇傾向にあると見られます。
8. 財務諸表分析
- 売上高: 過去12ヶ月で4,421百万円、前期比で増加傾向にあります。
- 営業利益: 過去12ヶ月で-87百万円と赤字です。
- 当期純利益: 過去12ヶ月で-180百万円と赤字です。
- ROE (実績): -13.74%
- 自己資本比率 (実績): 33.3%
- キャッシュフロー: 決算短信には記載がありません。
- 分析: 売上高は増加していますが、利益面では赤字が続いています。ROEはマイナスであり、財務体質の改善が課題です。
9. 株主還元と配当方針
- 配当利回り (会社予想): 0.00%
- 1株配当 (会社予想): 0.00円
- 株主還元策: 配当は実施していません。
10. 株価モメンタムと投資家関心
- 株価モメンタム: 直近の株価は上昇傾向にあり、モメンタムは強いと見られます。
- 信用取引: 信用買残は増加傾向にあり、投資家の関心は高いと考えられます。信用倍率は80.39倍と非常に高く、注意が必要です。
- 株価への影響要因: 業績の改善、新規顧客の獲得、クラウド市場の成長などが株価に影響を与える可能性があります。
11. 総評
チームスピリットは、勤怠・業務管理クラウドサービスを提供する企業であり、市場の成長性やセールスフォースとの連携といった強みを持っています。しかし、赤字経営が続いており、財務体質の改善が急務です。株価は上昇傾向にありますが、PER、PBRは割高感があり、信用倍率も非常に高いことから、今後の業績推移や市場動向を注視する必要があります。投資判断は、これらの情報を総合的に考慮し、ご自身の判断で行ってください。
企業情報
| 銘柄コード | 4397 |
| 企業名 | チームスピリット |
| URL | https://www.teamspirit.co.jp/company |
| 市場区分 | グロース市場 |
| 業種 | 情報通信・サービスその他 – 情報・通信業 |
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