1. 企業情報
遠藤製作所は、ゴルフクラブヘッドのOEM生産を主力とし、金属スリーブ製品、鍛造部品、医療機器などの製造・販売を行う企業です。ゴルフクラブヘッドでは「Epon Golf」ブランドを展開し、自動車・バイク向け部品、農業機械部品など多岐にわたる製品を提供しています。タイにも工場を展開し、グローバルな事業展開を行っています。
2. 業界のポジションと市場シェア
ゴルフクラブヘッドのOEM生産においては、高い技術力と品質で一定のシェアを確保していると考えられます。自動車部品や医療機器分野への多角化を進めており、事業ポートフォリオの多様化を図っています。
3. 経営戦略と重点分野
経営陣は、ゴルフクラブOEM生産で培った技術を活かしつつ、自動車部品や医療機器分野での事業拡大を目指していると考えられます。中期経営計画などの具体的な情報は見当たりませんが、多角化による収益基盤の強化が重要な戦略の一つと推測されます。
4. 事業モデルの持続可能性
ゴルフクラブヘッドの需要は、ゴルフ人口や新製品の投入に左右される可能性があります。自動車部品や医療機器分野は、安定した需要が見込める分野であり、事業ポートフォリオの多様化は、リスク分散に繋がると考えられます。
5. 技術革新と主力製品
ゴルフクラブヘッドの鍛造技術は、同社の強みの一つです。自動車部品や医療機器分野においても、高い技術力が求められており、技術開発への継続的な投資が重要となります。主力製品は、ゴルフクラブヘッド、金属スリーブ製品、鍛造部品などです。
6. 株価の評価
- 株価: 1291.0円
- EPS（会社予想）: 119.66円
- PER（会社予想）: 10.79倍
- BPS（実績）: 2,530.14円
- PBR（実績）: 0.51倍
PERは業界平均（10.0倍）をやや上回っています。PBRは0.51倍と低く、割安感があります。EPSとBPSに基づくと、現在の株価は割安と評価できます。
7. テクニカル分析
直近10日間の株価は、1244円から1291円の間で推移しており、50日移動平均線（1281.76円）と200日移動平均線（1261.55円）を上回っています。年初来高値は1474円、年初来安値は807円であり、現在の株価は年初来高値からは下落していますが、安値圏からは上昇傾向にあります。
8. 財務諸表分析
- 売上高: 過去12ヶ月で164.3億円と、堅調に推移しています。
- 営業利益: 過去12ヶ月で14.6億円と、増益傾向にあります。
- 当期純利益: 過去12ヶ月で10.2億円と、安定した利益を計上しています。
- ROE（実績）: 5.30%
- ROA（過去12か月）: 3.83%
- 自己資本比率（実績）: 83.8%
過去数年間の業績は、売上高が安定的に増加し、利益も改善傾向にあります。自己資本比率が高く、財務体質は良好です。
9. 株主還元と配当方針
- 配当利回り（会社予想）: 3.10%
- 1株配当（会社予想）: 40.00円
- 配当性向: 17.13%
- 自社株買い: 情報なし
配当利回りは3.10%と、ある程度の株主還元を行っています。配当性向は17.13%と低く、今後の増配余地があると考えられます。
10. 株価モメンタムと投資家関心
直近の株価は上昇傾向にあり、モメンタムは良好です。信用買残は増加傾向にあり、個人投資家の関心も高まっている可能性があります。
11. 総評
遠藤製作所は、ゴルフクラブヘッドOEM生産を基盤とし、自動車部品や医療機器分野への多角化を進めている企業です。財務体質は良好で、株主還元も行っています。現在の株価は割安感があり、テクニカル的にも上昇トレンドにあると考えられます。ただし、業績は世界経済や業界動向に左右される可能性があります。投資判断にあたっては、これらの点を考慮する必要があります。
企業情報
| 銘柄コード | 7841 |
| 企業名 | 遠藤製作所 |
| URL | https://endo-mfg.co.jp/ |
| 市場区分 | スタンダード市場 |
| 業種 | 情報通信・サービスその他 – その他製品 |
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