1. 企業情報
株式会社バルニバービは、和洋レストラン、カフェ、スイーツなど、多様な飲食店を運営する企業です。公園などへの独自出店や、淡路島などでの地方創生事業にも注力しています。レストラン事業と、食をベースとした地方創再生プロジェクトであるエステートビルドアップ事業を展開しています。
2. 業界のポジションと市場シェア
バルニバービは、多様な業態の飲食店を展開しており、特定の市場セグメントに特化しているわけではありません。公園などへの独自出店という強みは、競合との差別化要因となり得ます。外食産業全体としては、人流の回復やインバウンド需要の増加が見られるものの、原材料価格の高騰や人件費の上昇など、厳しい経営環境にあります。
3. 経営戦略と重点分野
経営陣は、きめ細かい店舗運営、顧客体験の向上、収益最大化を目指しています。また、食を通じた地方創再生プロジェクトを推進しています。中期経営計画の具体的な内容は、今回の情報からは詳細に読み取れませんが、2025年3月24日に機関投資家・アナリスト向け説明会が開催される予定であり、そこで詳細が説明される可能性があります。
4. 事業モデルの持続可能性
バルニバービの収益モデルは、レストラン事業が中心であり、多様な業態を展開することで、顧客ニーズの変化に対応しようとしています。エステートビルドアップ事業は、地方創生という社会的なニーズに応えるものであり、新たな収益源となる可能性があります。しかし、外食産業は、景気変動や消費者の嗜好の変化の影響を受けやすく、持続的な成長には、常に変化に対応していく必要があります。
5. 技術革新と主力製品
バルニバービは、技術革新に関する具体的な情報開示はありません。主力製品は、多岐にわたる飲食店のメニューであり、顧客の多様なニーズに応えることが重要です。
6. 株価の評価
- 株価: 1,146.0円
- EPS（会社予想）: 61.67円
- PER（会社予想）: 18.63倍 (業界平均: 27.5倍)
- BPS（実績）: 524.91円
- PBR（実績）: 2.19倍 (業界平均: 2.8倍)
- 配当利回り（会社予想）: 0.65%
PER、PBRともに業界平均を下回っており、割安感があると言えます。
7. テクニカル分析
直近10日間の株価は、1,084円から1,146円の間で推移しており、上昇傾向にあります。年初来高値は1,510円、年初来安値は1,003円であり、現在の株価は年初来安値からは上昇していますが、年初来高値からは低い水準にあります。50日移動平均線は1,067.86円、200日移動平均線は1,193.26円であり、200日移動平均線を下回っています。
8. 財務諸表分析
- 売上高: 過去12ヶ月で13,452,987千円と、前期（2023年7月期）の13,363,196千円から増加しています。
- 営業利益: 過去12ヶ月で647,933千円と、前期の1,161,103千円から減少しています。
- 当期純利益: 過去12ヶ月で538,220千円と、前期の673,459千円から減少しています。
- ROE（実績）: 7.44%
- ROA（過去12か月）: 3.54%
売上高は増加しているものの、利益は減少傾向にあります。これは、原材料価格の高騰や人件費の上昇などが影響していると考えられます。
9. 株主還元と配当方針
- 配当利回り（会社予想）: 0.65%
- 1株配当（会社予想）: 7.50円
- 配当性向: 20.70%
- 自社株買い: 実施に関する情報はありません。
配当利回りは、他の指標と比較して低い水準です。
10. 株価モメンタムと投資家関心
直近の株価は上昇傾向にあり、出来高も増加しています。信用買残は増加、信用売残は0株であり、買い意欲が強いことが伺えます。
11. 総評
バルニバービは、多様な飲食店を展開し、地方創生事業にも取り組む企業です。株価は割安感があり、直近の株価は上昇傾向にあります。しかし、利益面では、原材料価格の高騰や人件費の上昇により、減少傾向にあります。今後の業績回復には、コスト管理の徹底や、新たな収益源の開拓が重要となります。投資判断にあたっては、今後の経営戦略や、外食産業を取り巻く環境の変化を注視する必要があります。
企業情報
| 銘柄コード | 3418 |
| 企業名 | バルニバービ |
| URL | http://www.balnibarbi.com/ |
| 市場区分 | グロース市場 |
| 業種 | 小売 – 小売業 |
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