1. 企業情報
中越パルプ工業株式会社は、日本および国際的に紙、パルプおよび関連製品の製造、加工、販売を行っています。事業は主に紙・パルプ製造事業と発電事業に分かれています。新聞用紙、印刷用紙、包装用紙を主力製品としており、発電事業も強化しています。1947年に設立され、東京都に本社を置いています。
2. 業界のポジションと市場シェア
中越パルプ工業は、総合製紙業界の中堅企業として位置付けられています。王子ホールディングスの持分対象であり、新聞用紙や包装用紙に強みを持っています。業界内での競争は激しく、原燃料価格の変動やデジタル化の進行が課題となっています。
3. 経営戦略と重点分野
中越パルプ工業は、新聞用紙、印刷用紙、包装用紙の販売を中心に事業を展開しています。発電事業の強化も図っており、固定費削減やコスト効率化に取り組んでいます。中期経営計画については具体的な進捗状況の言及はありません。
4. 事業モデルの持続可能性
収益モデルは、紙製品の販売と発電事業から成り立っています。市場ニーズの変化に対しては、デジタル化の進行が紙需要に影響を与える可能性があり、適応が求められます。
5. 技術革新と主力製品
技術開発の動向や独自性についての具体的な情報はありませんが、主力製品として新聞用紙、印刷用紙、包装用紙が収益を牽引しています。
6. 株価の評価
- 現在の株価: 1,508円
- EPS（会社予想）: 262.56円
- BPS（実績）: 4,477.20円
- PER（会社予想）: 5.74倍（業界平均9.5倍）
- PBR（実績）: 0.34倍（業界平均0.5倍）
7. テクニカル分析
直近の株価推移を見ると、株価は1,500円前後で推移しており、年初来高値2,072円に比べると低い水準にあります。50日移動平均線（1,472.10円）および200日移動平均線（1,414.77円）を上回っています。
8. 財務諸表分析
- 売上高: 107,826百万円（過去12か月）
- 営業利益: 6,176百万円（過去12か月）
- 純利益: 3,701百万円（過去12か月）
- ROE: 6.90%
- 自己資本比率: 43.1%
過去数年で売上高は増加傾向にあり、利益も改善しています。
9. 株主還元と配当方針
- 配当利回り（会社予想）: 4.64%
- 1株配当（会社予想）: 70.00円
- 配当性向: 26.49%
配当利回りは比較的高く、安定した配当方針を維持しています。
10. 株価モメンタムと投資家関心
株価は最近の1,500円台での推移から上昇傾向を示しています。信用買残が減少しており、投資家の関心が高まっている可能性があります。
11. 総評
中越パルプ工業は、紙・パルプ製品と発電事業を主力とする中堅企業であり、安定した収益基盤を持っています。株価は業界平均に比べて割安感があるものの、デジタル化の進行や原燃料価格の変動がリスク要因となっています。配当利回りが高く、株主還元策も魅力的です。
企業情報
| 銘柄コード | 3877 |
| 企業名 | 中越パルプ工業 |
| URL | http://www.chuetsu-pulp.co.jp/ |
| 市場区分 | プライム市場 |
| 業種 | 素材・化学 – パルプ・紙 |
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