1. 企業情報
企業名: 乾汽船株式会社 (Inui Global Logistics Co., Ltd.)
概要: 乾汽船は、外航海運、倉庫・運送、不動産事業を主力とする日本の企業です。主に乾燥貨物輸送、船舶運航・リース、倉庫・物流サービス、不動産賃貸を事業としています。22隻の自社船を保有し、海上輸送サービスを提供しています。また、倉庫・運送、不動産賃貸、文書保管、機密文書の廃棄サービスも提供しています。
事業内容:
– 外航海運事業（71%）
– 倉庫・運送事業（13%）
– 不動産事業（15%）
設立年月日: 1925年10月19日
代表者名: 乾 康之
住所: 〒104-0054 東京都中央区勝どき1-13-6 プラザタワー勝どき
従業員数: 181人
2. 業界のポジションと市場シェア
業界内での競争優位性:
– 中小型ばら積み船の運航が強み。
– 陸海一貫物流サービスの提供。
– 経営基盤が強力。
課題:
– 不動産事業のプラザ勝どき再開発による影響。
3. 経営戦略と重点分野
経営陣のビジョンと戦略:
– 中長期計画の詳細は公表されていないが、外航海運事業の市況上昇、倉庫・運送事業の文書保管取扱高増加、不動産事業の再開発計画に対応している。
中期経営計画:
– 中期経営計画の具体的な施策や重点分野は公表されていない。
4. 事業モデルの持続可能性
収益モデルと市場ニーズへの適応力:
– 外航海運事業はハンディ船市況の上昇により収益が増加している。
– 倉庫・運送事業は文書保管の取扱高増加により収益が増加している。
– 不動産事業は都心部の賃貸オフィスが堅調。
5. 技術革新と主力製品
技術開発の動向:
– 技術革新に関する詳細は公表されていない。
収益を牽引する製品やサービス:
– 外航海運事業が主力。
6. 株価の評価
EPSとBPS:
– EPS（会社予想）: 199.38
– BPS（実績）: 1,443.06
株価との比較:
– 株価: 1,440円
– PER（会社予想）: 7.22倍
– PBR（実績）: 1.00倍
7. テクニカル分析
株価推移:
– 直近10日間の株価は1,440円から1,468円の間で推移しており、上昇傾向にある。
8. 財務諸表分析
主要財務指標:
– 売上高（過去12か月）: 31.85B円
– 利益率（過去12か月）: 14.92%
– ROE（過去12か月）: 14.23%
– ROE（過去12か月）: 3.85%
– 自己資本比率（実績）: 47.5%
過去数年分の傾向:
– 売上高、利益は増加傾向。
9. 株主還元と配当方針
配当利回り:
– 配当利回り（会社予想）: 5.26%
配当性向:
– 配当性向: 9.13%
株主還元策:
– 自社株買いなどの詳細は公表されていない。
10. 株価モメンタムと投資家関心
株価の変動傾向:
– 直近10日間の株価は上昇傾向。
影響を与える要因:
– プラザ勝どきの再開発計画、為替、燃料油価格の変動。
11. 総評
各分析結果のまとめ:
– 乾汽船は外航海運、倉庫・運送、不動産事業を主力とする総合物流企業で、経営基盤が強力である。
– 外航海運事業が主力で、市場ニーズに適応し収益を増加させている。
– 株価はPER 7.22倍、PBR 1.00倍で、業界平均PER 17.2、PBR 0.5と比較して割安な水準にある。
– テクニカル分析では直近10日間の株価が上昇傾向にあり、投資家関心も高まっている。
– 財務諸表分析では売上高、利益が増加傾向にあり、ROE、ROAも健全である。
– 株主還元は配当利回り5.26%で、配当性向9.13%と健全である。
全体的な見解:
乾汽船は、業界内での競争優位性と持続可能な収益モデルを持ち、株価も割安な水準にある。財務状況も健全で、株主還元も積極的である。ただし、不動産事業の再開発計画による影響や市場変動リスクに注意が必要である。
企業情報
| 銘柄コード | 9308 |
| 企業名 | 乾汽船 |
| URL | http://www.inui.co.jp/ |
| 市場区分 | スタンダード市場 |
| 業種 | 運輸・物流 – 海運業 |
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