1. 企業情報

株式会社ディジタルメディアプロフェッショナル(DMP)は、ファブレス半導体企業であり、GPU(画像処理ユニット)やAI関連のIPコアライセンス、製品販売、プロフェッショナルサービスを提供しています。近年は、描画回路設計からAI関連事業に軸足を移し、自動運転分野にも注力しています。主な事業セグメントは、IPコアライセンス、製品、プロフェッショナルサービスです。

2. 業界のポジションと市場シェア

DMPは、AI・ビジュアルコンピューティング分野において、独自の技術力を持つ企業として位置づけられています。特に、エッジAI半導体分野への参入は、今後の成長ドライバーとなる可能性があります。

競争優位性:

  • AI関連技術における専門性
  • ファブレスモデルによる柔軟な事業展開
  • 自動運転など成長分野への注力

課題:

  • 半導体市場の競争激化
  • 技術革新の速さへの対応
  • 業績の変動リスク

3. 経営戦略と重点分野

DMPは、AI技術を基盤とした事業展開を加速させています。

経営ビジョン:

  • AI技術を活用した製品・サービスの提供
  • エッジAI半導体事業の成長

中期経営計画:

  • セーフティ分野でのリカーリング収益の獲得
  • ロボティクス分野でのプロフェッショナルサービスの提供
  • アミューズメント分野での「RS1」量産出荷の継続
  • エッジAI半導体事業の拡大

4. 事業モデルの持続可能性

DMPの事業モデルは、技術革新と市場ニーズへの対応が重要となります。

収益モデル:

  • IPコアライセンス収入
  • 製品販売
  • プロフェッショナルサービス

市場ニーズへの適応力:

  • AI技術の進化への対応
  • 自動運転、ロボティクスなど成長分野への注力
  • エッジAI半導体事業への参入

5. 技術革新と主力製品

DMPは、AI関連技術の開発に注力しています。

技術開発の動向:

  • GPU、AI関連IP製品の開発
  • エッジAI半導体の開発
  • 画像処理技術の開発

主力製品・サービス:

  • AI推論プロセッサIP
  • AIカメラシステム
  • ZIA C3 SoM (エッジデバイス向けプラットフォーム)
  • ZIA Cloud SAFE (SaaS型クラウドサービス)

6. 株価の評価

現在の株価は1765.0円です。
* PER(会社予想): 26.43倍 (業界平均:66.2倍)
* PBR(実績): 1.56倍 (業界平均:3.5倍)
* EPS(会社予想): 66.77円
* BPS(実績): 1,132.53円

PERは業界平均と比較して低く、割安感があります。PBRも業界平均を下回っています。

7. テクニカル分析

直近10日間の株価は、1650円から1780円の間で変動しています。200日移動平均線は1935.61円、50日移動平均線は1689.28円です。
直近では50日移動平均線を上回って推移しており、上昇傾向にあると見られます。

8. 財務諸表分析

売上高:

  • 2024年3月期:30.16億円
  • 2023年3月期:23.22億円
  • 2022年3月期:16.68億円
  • 売上高は増加傾向にあります。

利益:

  • 2024年3月期:営業利益3.29億円、当期純利益3.31億円
  • 2023年3月期:営業利益0.27億円、当期純利益0.23億円
  • 2022年3月期:営業損失1.27億円、当期純損失1.57億円
  • 2024年3月期は大幅な増益となりました。

キャッシュフロー:

  • 詳細なデータは不足しています。

ROE:

  • 2024年3月期:10.06%

自己資本比率:

  • 2024年3月期:88.2%
  • 財務体質は良好です。

9. 株主還元と配当方針

  • 配当利回り(会社予想): 0.00%
  • 1株配当(会社予想): 0.00円
  • DMPは、現時点では配当を実施していません。
  • 自社株買いに関する情報は開示されていません。

10. 株価モメンタムと投資家関心

  • 株価の変動: 直近10日間の株価は上昇傾向にあります。
  • 出来高: 13,300株
  • 信用取引: 信用買残199,000株、信用倍率0.00倍
  • 信用倍率が0.00倍であることから、信用売り残がありません。

株価への影響要因:

  • AI市場の成長
  • エッジAI半導体事業の進捗
  • 業績発表
  • 市場全体の動向

11. 総評

DMPは、AI技術を強みとするファブレス半導体企業であり、成長市場への参入を進めています。財務状況は良好で、業績も回復傾向にあります。株価は割安感があり、テクニカル的にも上昇トレンドにあると見られます。
ただし、半導体市場の競争激化や技術革新への対応など、注意すべき点もあります。
今後の業績推移と、エッジAI半導体事業の進捗に注目が必要です。


企業情報

銘柄コード 3652
企業名 ディジタルメディアプロフェッショナル
URL https://www.dmprof.com/ja/
市場区分 グロース市場
業種 情報通信・サービスその他 – 情報・通信業

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By ジニー

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