1. 企業情報
- 企業名: 建設技術研究所（CTI Engineering Co., Ltd.）
- 事業内容: 建設技術研究所は、土木工学および建設工事に関連するコンサルティングサービスを提供しています。主に、河川管理や沿岸保護施設の耐震対策、港湾・海洋インフラ、機械・電気設備の設計などを手掛けています。また、交通計画や地域輸送システムの設計、情報通信技術、環境対策など多岐にわたるサービスを提供しています。
- 設立年月日: 1963年4月4日
- 従業員数: 3,966人
- 本社所在地: 東京都中央区日本橋浜町3-21-1 日本橋浜町Fタワー
2. 業界のポジションと市場シェア
- 業界内での位置付け: 建設技術研究所は総合建設コンサルティング業界で上位に位置し、特に河川や道路分野に強みを持っています。資格保有者の比率が高く、技術力に定評があります。
- 課題: 海外市場の不確実性や国内外の経済動向が業績に影響を与える可能性があります。
3. 経営戦略と重点分野
- 経営戦略: 国内の防災・減災、国土強靭化関連の受注を強化し、海外市場では公共部門の堅調な成長を目指しています。
- 中期経営計画: 中期経営計画2024の最終年として、売上高100,000百万円、営業利益10,000百万円を目標としています。
4. 事業モデルの持続可能性
- 収益モデル: 主に国内外の建設コンサルティング事業から収益を上げています。国内市場の安定した需要と海外市場の成長が期待されます。
- 市場ニーズへの適応力: 防災・減災関連の需要が増加しており、技術力を活かした新分野への進出が進んでいます。
5. 技術革新と主力製品
- 技術開発の動向: 資格保有者の高い比率を背景に、高度な技術力を活かしたサービス提供を行っています。
- 主力製品・サービス: 河川管理や沿岸保護施設の設計、交通計画、環境対策などが主力です。
6. 株価の評価
- EPS: 248.55円
- BPS: 2,213.71円
- PER: 9.45倍（業界平均17.0倍）
- PBR: 1.06倍（業界平均1.8倍）
7. テクニカル分析
- 株価推移: 現在の株価は2,349円で、年初来高値3,060円、年初来安値1,955円に対して中間に位置しています。50日移動平均線（2,471.80円）を下回っています。
8. 財務諸表分析
- 売上高: 97,678百万円（2024年12月期）
- 営業利益: 9,396百万円（2024年12月期）
- 純利益: 6,746百万円（2024年12月期）
- ROE: 11.60%
- 自己資本比率: 70.1%
- キャッシュフロー: 営業キャッシュフローは2.41B円
9. 株主還元と配当方針
- 配当利回り: 3.19%
- 配当性向: 29.15%
- 配当実績: 2024年12月期の年間配当は150.00円、2025年12月期予想は75.00円（株式分割後）
10. 株価モメンタムと投資家関心
- 株価変動傾向: 直近の株価は安定しており、ボラティリティは低いです。
- 影響要因: 国内外の経済動向、特に海外市場の不確実性が株価に影響を与える可能性があります。
11. 総評
建設技術研究所は、国内外での建設コンサルティング事業を強化し、特に国内の防災・減災関連の需要に対応しています。技術力と資格保有者の多さを活かした事業展開が強みであり、安定した財務基盤と高い自己資本比率を維持しています。株価は業界平均と比較して割安感がありますが、海外市場の不確実性がリスク要因として挙げられます。
企業情報
| 銘柄コード | 9621 |
| 企業名 | 建設技術研究所 |
| URL | http://www.ctie.co.jp/ |
| 市場区分 | プライム市場 |
| 業種 | 情報通信・サービスその他 – サービス業 |
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