1. 企業情報

企業名: シンポ株式会社
概要: シンポは、無煙ロースターの製造販売および関連工事を行う企業です。主要製品には、電気式、ホットプレート式、プルアウトフード式、炭火式、ダクト式、ノンダクト式の無煙ロースター、コンパクトガスストーブ/ガスグリル、調理車両、除臭/煙除去システム、省エネルギー空調システムなどがあります。また、アクセサリー、内装工事、システム設計・設置、ダクト清掃サービスなども提供しています。1971年に設立され、本社は名古屋市にあります。

事業内容:

  • 製品: 29種類
  • 部材品: 17種類
  • 据付工事: 27種類
  • 内装工事: 20種類
  • 商品: 4種類
  • アミ洗浄: 3種類
  • 海外事業: 9種類

市場区分: スタンダード(内国株式)
17業種区分: 建設・資材
33業種区分: 金属製品
Industry: Specialty Industrial Machinery
Sector: Industrials
住所: 〒465-0015 名古屋市名東区若葉台110
代表者名: 安藤 紀彦
設立年月日: 1971年4月1日
従業員数: 136人
平均年齢: 42.2歳
平均年収: 6,670千円

2. 業界のポジションと市場シェア

業界内でのポジション: 無煙ロースター専業メーカーで、市場シェア約8割を誇る首位。
競争優位性: 高い市場シェアと専門性、豊富な製品ラインナップ、国内外でのサービス提供。
課題: 国内市場の厳しい状況(円安、物価高、人手不足など)、海外市場の低迷(特に中国市場)。

3. 経営戦略と重点分野

経営陣のビジョン: 海外市場の攻略と国内市場でのサービス強化。
中期経営計画: 2025年6月期から2029年6月期を対象とした中期経営計画において、海外市場の攻略目標の達成に向けた取り組みを推進。

具体的な施策:

  • 国内: 無煙ロースターの販売、内装工事、空調工事、アフターサービスの強化。
  • 海外: 台湾、香港、アメリカでの営業展開強化、中国市場での大衆店向け製品販売強化。

4. 事業モデルの持続可能性

収益モデル: 製品販売、据付工事、サービス提供による収益モデル。
市場ニーズへの適応力: 製品の多様性とサービスの充実により、市場ニーズの変化に対応。

5. 技術革新と主力製品

技術開発の動向: 技術革新については詳細な情報が提供されていませんが、製品の多様性とサービスの充実が技術革新の成果を反映していると考えられます。
主力製品: 無煙ロースター、調理車両、省エネルギー空調システムなど。

6. 株価の評価

EPS(会社予想): 145.29円
BPS(実績): 1,218.22円
PER(会社予想): 8.74倍
PBR(実績): 1.04倍
現在の株価との比較: 株価 1,270円に対して、PERは8.74倍と比較的低い水準。PBRは1.04倍と割安な評価。

7. テクニカル分析

株価推移: 直近10日間の株価は、1228円から1300円の間で変動しています。50日移動平均線は1236.46円、200日移動平均線は1299.52円。
現在の株価: 高値圏か安値圏か – 現在の株価1,270円は50日移動平均線と200日移動平均線の間で推移しており、中立的な位置にあります。

8. 財務諸表分析

売上、利益、キャッシュフローなどの指標:

項目 2024年6月期 2023年6月期 2022年6月期 2021年6月期
売上高 7,211百万円 6,390百万円 6,207百万円 5,498百万円
営業利益 1,015百万円 957百万円 886百万円 669百万円
経常利益 1,029百万円 1,022百万円 743百万円 743百万円
自己資本比率 81.8% 81.8% 81.8% 81.8%
ROE(実績) 10.11% 10.11% 10.11% 10.11%
ROE(実績) 8.22% 8.22% 8.22% 8.22%

過去数年分の傾向: 売上高、営業利益、経常利益は増加傾向。自己資本比率、ROEは安定。

9. 株主還元と配当方針

配当利回り(会社予想): 3.15%
1株配当(会社予想): 40.00円
配当性向: 33.87%
自社株買いなどの株主還元策: 自己株式保有比率は10.42%。

10. 株価モメンタムと投資家関心

株価の直近の変動傾向: 直近10日間の株価は1,228円から1,300円の間で変動しており、上昇傾向にあります。
株価への影響を与える要因: 海外市場の需要堅調、国内市場の厳しい状況、リスク要因(地政学的リスク、原材料価格高騰など)。

11. 総評

各分析結果のまとめ: シンポは、無煙ロースターの製造販売において高い市場シェアを誇る首位企業です。事業モデルは持続可能で、技術革新と主力製品により市場ニーズに適応しています。経営戦略は海外市場の攻略と国内市場でのサービス強化に焦点を当てています。財務面では、売上高、利益が増加傾向にあり、自己資本比率、ROEも安定しています。株価はPERが低い割にPBRは割安な評価となっており、テクニカル分析では中立的な位置にあります。
全体的な見解: シンポは、事業の持続可能性と財務の健全性において高い評価を受けています。しかし、海外市場の低迷と国内市場の厳しい状況に注意が必要です。株価は割安評価となっており、中立的な投資機会と見なすことができます。


企業情報

銘柄コード 5903
企業名 シンポ
URL http://www.shinpo.co.jp/
市場区分 スタンダード市場
業種 建設・資材 – 金属製品

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